2014年2月28日金曜日

開幕2日前にキャプテン決定 でも山口慶なら問題ない

  去年は山口智選手がキャプテンだったのですが今年は山口慶選手になりました。これはもしかしたら元日本代表の岡田監督が長谷部誠選手を、2010年南アW杯直前にキャプテンに任命して大成功を収めた時に似ているのではないかと思うのですよ! あの時の日本代表への期待度は異常なほどに低いものでした。今年のジェフも超J2級の外国人タレントの加入などなく、昨年のチームの顔が流出するなど「小粒」感が否めません。山中選手がどれだけJ2で大暴れし、森本選手がベストコンディションに戻れるか辺りに期待はしていますが。

  今年は異例の開幕ホーム2連戦。何も恐れることはないのですが、得点を奪う形が作れずに白星を逃すようだと、選手のメンタルも後ろ向きになってしまいます。誰かが均衡を破る必要があるのですが、そういう選手が出てきやすい環境作りがこの異例の2日前キャプテン就任なのかなという気がします。昨シーズンはほとんどの期間をベンチかベンチ外で過ごしても腐らずにやって来た山口慶選手がキャプテンになることで、出番が思うように得られない選手達もチームに心を向けるようになるのでは。

  山口慶選手には前々からジェフの他の選手が持っていない良さがある選手だと思っていました。オーロイ選手が加入した年のちばぎんカップを見に行きましたが、J1昇格したばかりなのにとんでもない破壊力を持った攻撃陣を揃えた柏の猛攻をジェフのいぶし銀のDFラインが完封する様に、強烈なカタルシスを感じました。その時の4人が左から坂本選手・竹内選手・青木良太選手・山口慶選手でした。サイズもない4人が柏の180cm台後半のツインタワーのFWを抑えたわけです。

  新加入のジョルジワグネル選手は左サイドバックだったので、山口慶選手と対面したのは日本人選手でしたが、山口慶選手のカバーリングはパーフェクトでサイドからの攻撃は90分通して一度もクロスすら上がらなかった記憶があります。奪ってからロングボールで前線のオーロイ選手の頭に合わせるフィード力があればとは思いましたけれども、この鉄壁の守備こそがJ2昇格への近道ではないかと今でも思っています。オーロイ選手もジャイール選手も右SBの米倉選手もそうですが、攻撃のオプションは数試合機能したらすぐに対策が立てられてしまいます。しかし鉄壁の守備に相手が対策をたてることはできないじゃないですか?

  一昨年に山口智選手、昨年にキムヒョヌン選手と能力の高いDFを補強しているはずなのですが、私には3年前の4人組の守備こそがここ数年で一番安定した守備をしていたと思います。その後能力NO1のDFと思われたミリガン選手が戦列に復帰して、なぜか守備のバランスが崩れたのを覚えています。去年のジェフはJ2参戦後最多の失点に泣きましたが、今年は山口慶選手がレギュラーに定着し3年前のちばぎんのような粘りと安定感を取り戻してほしいと思います。

  さて開幕戦ですが、とりあえず誰でもいいので先制ゴールをぶち込むヒーローにご登場頂きたい。副キャプテンの大岩選手あたりに奮起してもらいたい。ロンドン五輪のチームメイトの山口蛍選手はブラジル行きを手中にしているのだから。町田選手にもそういう役割を期待したい、ケンペス選手はチャンスメイクも上手いのだから、積極的なポジションさえ取れればチャンスは山ほどくれるだろう。

  

2014年2月22日土曜日

いよいよ来週は開幕・・・今年こそは

  去年はガンバとヴィッセルに簡単に抜け出され、プレーオフで撃沈というシーズンでした。昇格する力がまったく無かったわけではないですが、自動昇格圏のチームとはだいぶ差があったように思います。ガンバやヴィッセルとの直接対決の時だけは異様な強さを見せましたが、これだけ勝ち点差を付けられると負け惜しみの言葉もありません。

  去年のジェフはガンバやヴィッセルに比べて何が足りなかったのか? ガンバやヴィッセルには有力外国人を脇役に追いやるほどの日本人プレーヤーの輝きがありました。倉田選手や宇佐美選手が外国人FWなんて要らないというほどの活躍をしたガンバ。森岡選手がJ最強クラスの助っ人マジーニョ選手よりも完全に目立っていたヴィッセル。それに引きかえ谷澤選手はジャイール選手を超えるパフォーマンスがあったか?森本選手はケンペス選手以上に頼りになったか?

  前半戦こそは米倉選手がブレークしましたが、相手チームに対策を立てられるとゴールやアシストは激減し、逆にジェフの失点のほとんどが米倉選手が担当する右サイドから生まれるようになりました。大塚選手も町田選手も結果を出すのに十分な出場時間があったのに、大きなインパクトは残せませんでした。

  今年はどうか?先日のテストマッチを見る限りでは、今年ジェフの攻撃陣を劇的に変える力をを秘めた日本人選手の筆頭はレイソルからレンタルで加入した山中選手でしょうか。この選手が1年を怪我なく出場してくれれば大きな力になりそうな予感です。タイプ的には全盛期の深井選手を思い出させる感じでしょか。爆発的なスピードと正確なシュートとパスそしてなにより自分のプレーに自信を持っている様子が頼もしいです。これだけの選手を貸してくれるレイソルにはいよいよ頭が上がらなくなりますね(確実に育ててやるというレベルの選手ではないです)。

  山中選手加入でやや使いづらくなった印象があるのが町田選手ですね。どちらも小柄なので、マークされるケンペス選手の裏でクロスをゴール前で待ち受けるようなプレーに迫力がなくなります。トップ下はナムスンウ選手を起用する方が、得点力も期待できて広い視野とダイレクトプレーが得意な点からも山中選手との相性が良さそうです。

  2列目のもうひと枠はジェフの頼れるダイナモ・田中選手が有力。しかし田中選手はスターターで使うと意外と試合から消えたりすることもあり、逆にスーパーサブ起用の時にチームで一番結果を出せる印象があります。もちろん先制点の田中選手ですから攻めあぐねる引き気味の相手にはスタメンの方が効果的だったりします。前半から山中選手が変幻自在のドリブルで繰り返し突撃を仕掛け相手の守備陣を疲弊させてから田中選手投入という「勝利の方程式」も浮かびます。

  ジェフにとって毎年悩ましいのが2列目の選手起用で、起用法には鈴木監督も頭が痛いところでしょうか。個性がバラバラで序列を付けるのも一筋縄ではいかない出すし、江尻コーチが熱心に育てている若手選手の起用をある程度は主張するでしょうから、選手間にもモチベーションが発揮しにくいシーンも多いのかなと邪推してしまいます。実際に4年連続の昇格失敗の最大の原因はこれじゃないかなと思っているわけです。今年こそは上手いマネージングをお願いしたい。