2013年7月15日月曜日

2試合連続3-0なんてJ2戦歴でもほとんど無いのでは?(第24節モンテディオ山形)

  5連勝してしまった。決して相手を圧倒する展開ではなくて、どっちに転んでもおかしくないゲームだった。去年までなら負けていたようなゲームをことごとくモノにしているから驚きだ。この山形戦は前節のガンバ戦以上にチャンスが少なかった。いつものパス回しもかなりぎこちなくて、有効なパスがつながる展開がまったくできなかったが、相手の攻撃をキムヒョヌン選手が跳ね返し続け、田中選手と佐藤(健)選手がなり振り構わず追い回したことで、相手も攻撃のリズムができなかったようだ。

  とにかく見ていて眠くなってしまうゲームで、熱狂的なジェフファンでないとまったく楽しめないというのはプロサッカーとしてどうかという思いはある。3-0になった終盤にゾロゾロと帰り始める山形サポーターの怒りに満ちた行進はモンテディオの負け以上に、つまらないゲーム展開が原因だったように思う。Jリーグが必死に推進している「アクチュアリープレーイングタイム」がジェフはJ2で2番目に長くてモンテディオは下から2番目だそうだが、先週のガンバ戦とまったく同じスコアだったにも関わらず印象は全然違った。やはりリーグ1番目2番目のチームのゲームとなれば最高に楽しい。先週はそこまで感じなかったがこのモンテディオ戦を見て、改めて先週のゲームが「興行的」にも優れた素晴らしいゲームだったのだと再認識した。

  前回の対戦でいいようにやられたロメロ・フランク選手をチーム一丸となって封じ込めて決定的な仕事をさせなかったのが、ジェフとしては一番評価されるポイントだろう。ケンペス選手がガツガツと体を張って勝負を挑んだので、前回とはまったく勝手が違ったようで、今回のロメロ・フランク選手にはまったく怖さがなかった。また前回はフクアリで完全に走り負けたサイドは、前半からかなり自重してスペースを相手に与えない作戦を遂行した。今回はサイドの裏を獲られて抜けだされるシーンがほとんどなく、米倉・高橋の両選手が必死に喰らい付いてくるなかでは、そうそう簡単には攻撃の形にはならなかった。その分ジェフも全く攻撃に人数を割く事ができず、山口(智)選手の機転で早いリスタートからの大きな展開が上手くハマって先制できたから良かったものの、0-0のまま終盤に突入していたらスコアレスドローで御の字だった。

  今日は3点目にケンペス選手が得点してくれてとても良かったと思う。1点目も2点目もケンペス選手の泥臭い頑張りの結果から生まれたゴールなので、実質的にはハットトリックと言ってもいいくらいの活躍だった。今日はジェフの中でひと際体調が良かったようで、狭いスペースでもボールをしっかり収めていたし、高い位置でのインターセプトも度々あった。シュートチャンスではことごとく左足のコースが切られていて、すべて逆足だったがとても良いシュートが飛んでいた。ここまで頑張ってくれれば鈴木監督もお気に入りのナムスンウ選手を投入することを躊躇ってしまうだろう。2トップの位置にケンペス選手と大塚選手が入りナムスンウ選手が控えていて、出れば3人ともゴールしてしまうくらい調子がいいので、期待の井出選手や町田選手を実戦でなかなか使えないのが辛いところだ・・・。




 モンテディオ山形0−3ジェフ千葉  得点者 山口(智)・大塚・ケンペス

スタメン
GK岡本 6.5△(一時期の不調を完全に脱したようだ。パーフェクトゲームでは?)
DF米倉 6.0△(戦術的に低い位置にいたためにあまり目立てず。効果的なボールキープは頼もしいが・・・)
DFキムヒョヌン   6.5△(J2屈指の大型ストライカー林選手をほぼ完封した!)
DF山口(智)    6.0△(ベテランらしい機転からの先制点でチームに勝ちを引き寄せたのは見事)
DF高橋    5.5▲(左のワイドからの展開のショボさから、相手チームにナメられている。)
MF佐藤(健)   6.0△(古巣対決で安定したプレー。米倉選手へのサイドチェンジでもっと魅せてほしいかも。)
MF伊藤  5.5▲(ガンバ相手に大胆不敵なパスを連発した前節がウソのように沈黙。)
MF大塚   5.5▲(2点目は見事だが疲れもあるのかキレがなかった。ケンペスの「おこぼれ」だけでは・・・)
MF谷澤    5.5▲(序盤のケンペスからの気持ちの籠ったパスに応えられないのはプロサッカーとはいえない)
MF田中   6.5△(運動量が目立って多い。攻撃面は見るものが少なかったが勝利に貢献)
FWケンペス    6.5☆(今日は孤立気味ながらも十分な仕事が出来た。3点を演出したのは立派。)

交代
DF大岩 
MF山口(慶)    
DF竹内





  

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