2013年7月10日水曜日

ガンバ・ヴィッセル・サンガに無敗でシーズンを勝ち抜けるか?(第23節ガンバ大阪)

  やはりというか、ジェフは戦力が整った相手と戦うとやたらと強いです。J2に落ちてから天皇杯でのJ1チームとの対戦成績は勝ち越していることからもそれは証明されています。柏レイソルやFC東京がJ2を独走したシーズンだってこの両チームとの直接対決はまったくの五分に持ち込んでいるほどです。そしてこのガンバ戦もまたそんなジェフの特徴が最大限に発揮されたゲームになりました。

  スコアこそ3-0の完勝ですが、内容ではそこまで差はなかったように思います。試合開始直後からガンバの想像を絶する早いパス回しの前に、まったく対応できないジェフは次々にチャンスを作られました。そのピンチの時間帯に獅子奮迅の働きでガンバの攻撃を跳ね返したのが、キム=ヒョヌン選手と山口智選手の両CBです。キム選手が潰しに行き山口選手がカバーするという明確な役割分担もはっきりしてきて、コンビが良くなってきて頼もしコンビになってきています。パウリーニョ選手のミドルはいよいよやられたかと思いましたが、これが幸運にもバーを叩くと直後の反撃から米倉選手があっさり先制に成功してガンバの出鼻をくじきました。

  最近のジェフのカウンターは去年以上に凄みが出て来たように感じます。特に相手の少なくなった守備陣は米倉選手のサイドをケアするために1人取られるので、中央の人数はさらに手薄になります。米倉選手も1対1の強さはJ2最強レベルと言っていいほどに急成長を遂げていて、特にカウンターの局面でボールを受ければほぼ確実にビッグチャンスを演出してくれます。要するにJ2のDFでは米倉選手を1人ではまず止めきれなくなっています。代表の今野選手とのマッチアップなどあれば面白いと思ったのですが、このゲームでの今野選手の相手は元ガンバで注目されていた大塚選手でした。

  大塚選手もスタメンに定着しつつあり、ゲームにもかなり慣れてきてプレーのクオリティがどんどん高まっているように感じます。とくに伊藤選手と一緒に使われることで相乗効果が生まれているようです。開幕からのスタメンでは兵働選手とジャイール選手くらいしか、米倉選手のサイド突破に効果的なパスを供給できなかったですが、今では大塚選手と伊藤選手がチャンスと見るや米倉選手に綺麗にスルーパスを通してきます。谷澤選手や田中選手から米倉選手へつながる攻撃がとても少なくて、いつもイライラしていたのですがここにきてこの2人は最前線のアタッカーとして米倉選手のクロスに詰める役割になっています。

  大塚選手と今野選手、谷澤選手と加地選手など激しいマッチアップでガンバの主力選手をイライラさせることに成功したのも、勝利に大きく貢献したようです。さらに遠藤選手の不調もジェフにとっては幸いしました。ジェフの待望の追加点はライバル選手の加入でお尻に火が付いた高橋選手のいつも以上の頑張りから、大塚選手がFWらしい綺麗なシュートを決めました。とりあえず様々な要素が徹底的にジェフによって有利に働いたようです。

  ジェフ千葉3−0ガンバ大阪  得点者 米倉・大塚・山口

スタメン
GK岡本 7.0△(再三に渡る好セーブを連発し相手GKより完全に出来で上回る)
DF米倉 7.0△(なかなかのスケールを感じる選手に成長した、香川真司のような輝きがある)
DFキムヒョヌン   7.0△(この数戦のスタメンですでにJ2最強のCBであることを証明した)
DF山口(智)    7.0△(今日は守備での好プレーが目立った、古巣に一撃もさすがスター選手といったところか)
DF高橋    6.5△(勝負を決めた2点目のアシストは見事、更なるレベルアップの予感も)
MF佐藤(健)   6.0△(不動のレギュラーは認めるが、さらに質の高い攻撃力があれば・・・)
MF伊藤  6.0△(セットプレーでの期待感はすでに兵働選手を上回っているかも?)
MF大塚   7.0☆(責任感のあるプレーでチームメートから信頼される前線になりつつある今日は特に良かった)
MF谷澤    5.5▲(加地選手に仕事をさせない粘り腰が一番目立っていた攻撃がちょっと物足りない)
MF田中   6.0△(遠藤選手へのプレッシャーが強烈で守備に貢献)
FWケンペス    5.5▲(このゲームはいまいち乗り切れなかった?)

交代
MFナムスンウ 5.5▲(入ってからガンバのペースになったのがやや残念)
DF大岩    
DF佐藤(勇)

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