ジェフにとって最も相性が悪い相手・長崎。チームというより敵将・高木琢也との相性が悪すぎる気がしますね。関塚新監督になって調子は上向きで、ゲームの内容も目に見えてよくなってきて、しかもホーム・フクアリならばどんな相手でも(平塚でも!)そうそう負けないだろうという期待は高く、いくら相性が悪くても下位に沈む長崎には負けは許さん!という空気がありました。
しかし出場停止が今節は3名もいて、その中に現在のチームの攻撃と守備を支える最大のスター2名・ケンペスとキムヒョヌンが含まれるという危機的状況でした。この2人が居ないとチーム全体が相手に「格負け」してしまう展開になりやすく、この2人が相手の脅威になるセットプレーも完全に迫力不足・・・しかも谷澤不在で左サイドの連動性が低く、山中や中村が粘ってファウルを何度も貰っていたので、通常ならば絶好のチャンスとなる左からのFKも不発に。
そして長崎の新戦力イ・ヨンジェの突進は凄かった!キムヒョヌンがいれば、こういうタイプには強いので、当たり負けずに抑え込んだかもしれないですが、186cmのポストプレーヤーながら一瞬で前を向くスピードは圧巻で、JリーグにはあまりいないタイプのFWでした。浦和のワシントン?甲府で活躍したハーフナーマイク?・・・いやいやジェフのレジェンドの1人チェ・ヨンスかな。ジェフもこういうFWを獲るべきでしょう!敵ながら天晴れとか思っていたら!ジェフのメンバーにもスゲーのが居た!速いし!強い!なんだこれ!?
この試合の森本さんは熱かったですね!前半45分はほぼ何も出来なかったジェフの2列目の3人(山中・大塚・井出)が、もっと早く森本の好調さに気がついて動けていれば良かったんですが・・・。長崎もすぐさま「今日の森本はヤバいぞ!」とばかりに守備の警戒レベルを上げてしまったので、前半途中からあまりボールが入らなくなってしまったのが残念でした。欧州帰りの相手FWイ・ヨンジェも凄かったですが、森本だって欧州帰りでしかもセリエAでゴールを幾つも挙げてるストライカーでしたね!相手FWのプレーに反応して欧州でのプレースタイルが甦ってきたかのようでした!
今日のジェフの2列目は実戦経験の少なさを露呈してしまいましたね・・・。ゲームの流れが目まぐるしく変わり、ピンチの連続と思いきや突如として森本がキレたかのように鬼の形相で単騎で切り込んでいく展開に全く付いていけてなかったですね。完全に「たられば」ではありますが、この試合に出場可能なジェフの選手でこういう展開で一番実力を発揮するのは佐藤(勇)だったと思います。いまだにオシム時代のイメージを引きずっているかもしれませんが、最近の出場ゲームでも攻め上がりのタイミングは抜群に良いと感じることが多々ありました。森本がチェーシングしてゴール前にこぼれたところに背番号「7」が!!!というシーンをジェフファンは望んでいますよ!
後半に1点ずつを獲りあって、次第にハードワークの長崎の運動量が落ちてくると、にわかに始まった「兵働ワンマンショー」はすばらしかったです。味方の攻めあがりのスピードや、長崎の守備陣形をすべて計算に入れた上で、とんでもないところをズバズバとパスを通してました。まるで往年の中田英寿氏のキラーパスを編集した映像を見ているようで、直線的な「グラウンダーパス・アート」というべきパスに「おお〜!」っと興奮しつつも・・・ふと我に返って「とりあえず1点取って勝ってくれ!」と。これの繰り返しでした。ケンペスがいれば決めてくれたかな・・・。
ちょっと残念だったのがベンチワークで、田中の投入はもちろん待ち遠しかったのですが、ちょっとエンジンがかかり始めた大塚が直後に交代でやや疑問でした。そもそも田中が先発で!という作戦で良かったように思います。長崎に押し込まれるという考えが無かったのかな?右SBに入った竹内は守備重視型のSBとしてならばジェフで屈指の安定感がありますから、その前方で田中選手をスプリントさせる方が、森本選手にスペースが出来て生きる展開だったように思います。試合をベンチで見つつテンションを上げた大塚がすんなり試合を決めるプレーをするという想像をしてしまいます。
水曜日にガンバのゲームを見ていたのですが、米倉がガンバの新戦力パトリックを上手く使っているのが印象的でした。去年の米倉はもっぱら使われる側の選手だったのですが、ガンバに入って芸風がだいぶ変わってきています(相変わらず守備が・・・)。去年の内にこのタイミングの良い縦パスをマスターしていたら、森本との強烈なコラボがあったかな・・・なんて思ってしまいました。ジェフの右SBも様々なオプションが考えられるので、ここに一皮むけた選手が登場すれば、さらに強いジェフになりそうな予感がします。
ジェフ1−1長崎 得点者(ジ)山中 (長)奥埜
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