2013年11月24日日曜日

これがあるからジェフサポはやめられない!(第42節ガイナーレ鳥取)

  90分(100分近く)通して落ち着きがないジェフでしたが辛うじてプレーオフの椅子を確保することができました・・・。といっても前半から酷い試合内容で失点を恐れるボランチ2人がドン引き!なのにバイタルであっさり緩い横パスを繋がれ、全員がボールウォッチャーになる中、天敵・永里選手にあっさり決められる展開・・・。ジェフ自慢の右SB米倉選手ですが、速い選手に対して対応が後手後手になり、裏を取られたらそのまま大ピンチでチームプランに破綻をもたらす先制点を献上するシーンは今シーズン何回目か?

  もちろんリスク承知で使っているわけですから、右ボランチとセンターバックによるカバーリングにも問題があります。なんだかんだ言っても勇人選手&竹内選手にバックアップされたときのほうが、米倉選手は思い切って攻撃に行くので輝くのかなというのがリーグが終わっての感想です。今日に限っては特に山口慶選手のポジショニングがことごとく空回っていて、鳥取の変則フォーメーションにもやや翻弄されたようです。

  シーズン全般を見ていて、何度か布陣が変更になり、その度に復調し5~6試合すると相手に研究され結果が出なくなり、また新たな”ユニット”が作られるの繰り返しでした。田中選手が上手く躍動できる今のフォーメーションにまだまだ期待したい部分はありますが、やはり相手あってのことですし、マークもかなり厳しかったですね。米倉選手の遠目からのクロス以外に持ち味を発揮できなかった田中選手を前半で交替させ森本選手を送った点が今日の一番のポイントだったと思います。

  毎試合わずかの時間で結果を求められる森本選手を後半の最初から使った意図は、絶対に負けられない一戦で「今日は(も)ケンペスの日ではない」からでしょう。サポーターも納得の投入なのですが、システムが馴染むまえに2点目を献上してしまいます。今シーズンもスピードがある無名の若手選手に何発喰らってんだ?選手もサポーターもこのタイミングでの失点は予想できなかった・・・(私も!)。

  2点ビハインド・・・でも追いつくしかないということで、当然ながら一発のある選手を残す交替を選択。この状況なら誰が出ても足が止まるはずはないので、とりあえず”一発”最優先の人事で兵働選手のフル出場が奇跡の同点ゴールを生みました。鳥取もケンペスのストロングポイントを上手く封じていて、攻め手もあまり無かったのですが、深井選手&谷澤選手がエリア付近で必死にこぼれ球を広い、体を投げ出してキープする”職人芸”から波状攻撃を繰り出し、セリエA仕込みの森本選手のポジショニングがハマり何とか1点を返しました。押せ押せムードが高まるのチーム力は単なる資金力ではなく、この選手達の素晴らしいメンタリティです。だから応援したくなります。プレーオフも期待したします。

ガイナーレ鳥取2ー2ジェフ千葉 得点者 森本・兵働

2013年10月27日日曜日

プレーオフのラストまで9連勝はあるのか?(第38節横浜FC)

  森本選手加入でややギクシャクして得点の匂いがしなくなっていた攻撃陣ですが、ケンペス選手を中心とした選手起用で、再び秩序が生まれつつあります。やはり一番相手を恐れないのがケンペス選手なので、彼を気持ちよくプレーさせるメンバーを優先して使おうという結論になったようです。

  1人目が「影武者」田中選手ですね。パワーとスプリント能力は米倉選手以上のものがあります。そしてなによりチームプレーに徹する姿勢と均衡を破る効果的な得点が多いのも魅力です。欠点はパスミスが目立つことでしょうか・・・。

  2人目はケンペス選手が特別に可愛がっている印象の町田選手です。ケンペス選手のプレーエリアにズカズカと入っていくこともなく、常に良い距離感を保ちます。最前線の狭いスペースでのコントロールは大塚・兵藤・谷澤・深井の各選手よりもさらに落ち着きがありチーム1上手いかもしれません。

  江尻コーチが特に厳しく育てているだけあって、プレーのスケールがチームの中でワンランク上です。今日も町田選手が狭いところでキープして立ち往生すると、ケンペス選手が居ても経ってもいられず助けに行ったり、町田選手への悪質チャージの相手選手へ報復のハードチャージでイエローもらったりしてました。町田選手が好きでたまらないようです

  田中・町田のフロント両輪と、米倉・高橋のリア両輪が躍動すれば、間違いなくジェフにとって理想の展開になるのですが、この4WDを上手くつなぐ「クラッチ」役が兵働選手の役割になっていて、センターバックとダブルボランチの4人がボールを奪って攻撃を始める「エンジン」でしょうか。山口慶選手が入ってからなかなかタフなエンジンが出来ていると感じます。

  ポジションを奪われた恰好の谷澤・大塚の両選手はケンペス選手との関係がいまいち深まらず、一時はケンペス選手がベンチという事態になるなど試行錯誤がありましたが、見事に成績が落ちました。この2人の選手はどうもJ2屈指のタレントというプライドがプレーに悪い方に影響している気がします。キープ力はリーグトップクラスの実力なはずですが、ボールを取られる時は大抵は、軽いプレーをしているように感じます。

  プロサッカーなのだから技術で魅せることも必要ですが、チームとして結果を追求できない試合は見ていて悲しいです。サーカスを見に来ているわけじゃないのですから・・・。どうも周りとの連携の中で狭いところでつなげようとするクセが目に付きます。ただこの点は江尻コーチなどからも厳しく言われているようで、途中出場だった谷澤選手がエリア内で「軽い」ハタキを見せて相手に奪われたところを、必死の形相でリカバリーしていました。

  あれだけ上手い町田選手が必死につなぐサッカーをしている姿は、今のジェフファンにとっては米倉選手のファイトに匹敵するカタルシスを感じます。谷澤・大塚領選手もベンチで見ているでしょうから、今後は高い技術で確実につなげるプレーをしていけば、スタメン復帰も適うでしょうか・・・。

  ガンバの宇佐美選手の活躍は凄まじいですね、メッシやファン=ペルシーくらいの選手でもJ2でここまで点取れるかどうかわからないですよ・・・。森本選手にも是非頑張ってもらいたいです。



ジェフ千葉 6-0 ロアッソ熊本   得点者 ケンペス3・田中・高橋・森本


スタメン
GK岡本 6.0△(今日はめずらしくやや不安定なプレーが目立った)
DF米倉 6.0△(攻撃にも顔を出して八面六臂の活躍も、守備がやや荒いか・・・)
DF竹内   7.0△(あの時間に決勝点をアシストしに行くハートがすばらしい!)
DF山口(智) 6.0△(冷静にサイドの米倉選手へのロングパス、これが相手は相当いやそうでした)
DF高橋    6.5△(いよいよ覚醒のときを迎えていますね、ヨネより目立ちつつあります。)
MF山口(慶) 6.0△(チームに安定感をもたらす救世主、波状攻撃を支えてます、守備もえげつない)
MF佐藤(健) 7.0☆(先制点アシストに、ドリブルでの攻め上がりと新たな一面が)
MF兵働  5.5▲(相手の激しいチャージで今日はゲームをコントロールできず)
MF町田   6.5△(ゲームに出続けてミスも減り、全てのプレーにオーラがあります)
MF田中   6.5△(ミスも多いけどチームの為に走り続ける姿勢が、まさにチームの「心臓」)
FWケンペス    6.5△(報復ファールでイエローは余計、決勝点はさすが)

交代
FW谷澤  5.5△(結果は出せなかったが、軽くないニュー・ヤザに今後も期待)
MF森本  6.0△(短い時間だが必死さが伝わってきた、決勝点の影の立役者)
MF大岩  5.5△(高さ要員で投入、田原との肉弾戦はキムか大岩にしかできない)   
  



2013年10月20日日曜日

チームってやっぱりこういうもんだ。(第37節ロアッソ熊本)

  3連敗のあと意地の神戸撃破と、勝手にJ2劇場をロマンティックなものにしているジェフ千葉ですが、天皇杯(FC東京)を挟んでのホーム戦は全くの移動なしが幸いして、苦手な雨もなんのそのの快勝でした。わざわざフクアリ戦前に引退表明して、柏ファンを動員しようとしてくれた北嶋選手のご好意に甘えて、ライバルサポーターの眼前でなかなかインパクトのある試合でした。

  それにしてもベンチメンバーの顔ぶれが・・・、佐藤(勇)・谷澤・大塚・森本と10代でプロデビューし、スター街道にいたはずのエリート軍団が並ぶ・・・。これだけの面子がスタメンに並べばやはりチームとしてまとまるのが難しいのかな? 失礼だがどいつもコイツも気分屋な印象です。米倉・町田といったファンに愛される「いつも全力」の選手とはちょっと違う気がするのです。スタメンに並ぶ他のメンバーも佐藤(健)・田中・山口(慶)とシブいけど堅実さが光る。こういうメンバーならば「チーム一丸」という言葉が似合います。

  セリエAでゴール奪っていた森本をザックジャパンの為に再生するというミッションがジェフ全体にあるようで、とりあえずチームで5-0にしてから、相手がへばった頃合いを見て森本投入。本来は点差を考えるとケンペスと交替したいところだが、森本の1トップでは得点の目処が立たないので、ケンペスを残す。しかしあれほど躍動していたチームが大塚・森本の2人が入るとやはり機能不全に陥る。この試合のジェフの影の立役者・兵働を持ってしても、極力ムダ走りをしないこの2人はとっても使いづらそうだ。

  今日のスタメンの攻撃陣は全員が兵働を信頼して前に前にと突き進んだ。町田・高橋・田中・ケンペス・米倉の5人が躊躇無く突撃を繰り返し、兵働が去年のリズムを思い出したように、彼らを使い始めた。この点差は、熊本の守備が特別に悪かったわけでなく、ジェフの攻撃が晴天時よりも速かったからだ。

  高橋峻希は弾まないピッチのほうが得意なの?と思わせる見事な突破とシュートだったし、町田のトラップとパスの安定感はチームでもっとも上手いのではと感じるほどだった。この2人の出来が普段以上なのがとても良かった。2人ともボールを受けるタイミングでプレースピードが大きく落ちない。森本や大塚、谷澤、佐藤(勇)の好調時に見せるようなプレーをさらっとやっていた。谷澤から高橋へのパスは自分にスペースが無くなったときの「逃げ」のプレーだが、兵働のパスは高橋のプレーエリアを最優先に考えた「攻め」のプレーだ。やはりヤザは0トップの前線がベストなのかな・・・。

  
ジェフ千葉 6-0 ロアッソ熊本   得点者 ケンペス3・田中・高橋・森本


スタメン
GK岡本 8.0☆(序盤から決定的なシュートを何本も弾いた。もし先制されていたら結果は?)
DF米倉 6.0△(先制アシストから全てが始まった、チームリーダー的働き!)
DF竹内   6.0△(闘志と責任感。男気を感じさせる風貌もまた良いです)
DFキムヒョヌン  6.0△(底知れぬ才能を感じる。ザックJでスタメン張れるくらいの実力ありそう)
DF高橋    6.5△(ドリブルとシュートが進化!左でも伸び伸びできてますね。)
MF山口(慶) 6.0△(波状攻撃を後ろで支える、やはりベテランやはり本職といったところか。)
MF佐藤(健) 6.0△(ヨネと並んで絶対スタメンの実力を発揮した、やりやすかったのでは)
MF兵働  7.5△(ジェフの攻撃を立て直した!シュートを打たせるパスが次々炸裂!)
MF町田   6.5△(まだまだ凄いプレーが出来そう、ボール持った時の期待感はチーム1)
MF田中   6.5△(ミスも多いけどチームの為に走り続ける姿勢が、まさにチームの「心臓」)
FWケンペス    7.0△(今期三度目の「ケン・フェス」プレーオフでの炸裂を期待したい)

交代
FW大塚  5.5△(決めろ!全力でやったらどれくらい出来るの?)
MF森本  5.5△(決めた!チームが点取らせようって甘やかしすぎじゃ・・・)
MF佐藤(勇)  5.5△(2列目の左がベストポジションか?ケンペスの影で暴れてくれそうだが)   
  

2013年9月16日月曜日

佐藤健太郎の重要性が身にしみただけの決戦・・・(第33節京都サンガ)

  京都・大木監督はやはり鬼門だ。だけど最大の敗因は「自滅」といったところか・・・。オシム監督が認めたスーパーアタッカー・山瀬選手を掴まえられず、ホームでショッキングな逆転負けを喫しました。前節の福岡戦で坂田選手に引き裂かれた守備陣が、坂田選手から横浜Fマリノスの主力の座を奪った山瀬選手に対峙するわけですから、前節以上の危機的状況だったはずです。前半こそはプレッシングで相手を上回りましたが・・・。結果的に大木監督の掌で踊ってしまった(これがファンには一番悔しい!)。

  京都の思わぬ低迷とジェフの勝ち星が伸びない。どちらも「弱い」チームなんだろう。もちろんJ2でガンバと互角に戦える戦力を持っているという見方もあるけど。先日、日本代表の試合を見ていてジェフ(あと京都)がなぜ弱いのかが、ちょっとわかった気がした。日本代表もコンフェデの前後から雲行きが怪しくなっていた。先日のテストマッチは相手の戦力(グアテマラ・ガーナ)にやや疑問は残るが、グアテマラ戦のヒドい前半はまるでジェフがうまく行かない試合を見ているようだった。後半に本田選手と柿谷選手そして工藤選手が投入された直後に、攻撃陣のプレースピードが一気に上がり15分程度で試合を決めてしまった。

  このまま10点くらい取るのかと思ったところで、ザッケローニ監督は3-4-3に変更したので、リズムが変わってしまったが、日本代表の真の強さが見えた15分だったと思う。柿谷・本田・香川に工藤の4選手が目の色を変えて相手ゴールを目指す。4人とも表情が完全に「イって」いた。4人とも強烈なパーソナリティを誇り、自分の能力に完全に自信を持って「オレが決めてやる」オーラが全開でした・・・。

  前節の福岡戦では、リードされてゴールを目指すケンペスと米倉に同じようなオーラがありました。絶好機でパスをを出さずに自分で打ったケンペスに対し、米倉が凄い剣幕で詰め寄るシーンも見られました。その後ケンペスの同点ゴールの直後、喜び合う2人の姿には熱いものを感じました。おそらくジェフファンの多くは闘志を見せる米倉と「共闘」できる選手を使ってくれと感じているはずです。ケンペス・田中・佐藤健の3人に加えて新たに森本選手が高いモチベーションでやってきたように感じますが・・・。

  FKの伊藤選手はともかく、高い技術でスタメン入りした大塚選手が、ケンペスとのコンビネーションに成長が感じられず、今節も途中出場も試合にまったく入れず、チーム状況の未熟さを露呈しました。そして本来はチームを引っ張るはずの谷澤選手が無責任極まる「軽いプレー」を連発し、さすがの鈴木監督も懲罰交代を発動しました。そして同じくベテランの兵働選手も途中出場しましたが、慣れないシチュエーションになにも仕事ができず・・・。

  敢えて厳しいことを言うならば、監督の期待を受けてスタメンフル出場を飾った町田選手も待ちに待った「瞬間」なわけですから、もっと全力で戦う準備があっても良いのではないかと思います。さて日本代表を模したような、「オレ様カルテット」をジェフの前線で結成するとしたら? 現状ではケンペス・森本・田中・町田の4選手でしょうか。町田選手の代わりに米倉選手を入れて、後ろに闘志溢れるキムヒョヌン選手が控えてもいいかもしれません。次節のスタメンに期待したいと思います。


ジェフ千葉1−2京都サンガ   得点者 田中


スタメン
GK岡本 6.0△(不可抗力の2失点、いつもならビッグセーブで勝利も・・・)
DF米倉 5.5△(後半の悲惨なチームでは、いつもの闘志も見せられず)
DF竹内   5.5△(最終ラインで強さを見せたが、フィードやパス回しの不安定さでチームが浮き足立つことも)
DF山口(智)    5.0▲(J2でやってられっかという意識があるのかと邪推してしまう)
DF高橋    5.0▲(ヤザのミスを良くカバーして、プレスや裏へ抜けるタイミングも良いが、もっと大仕事を!)
MF佐藤(勇)   4.5▲(スタミナの鬼と評されたのも過去?前半だけで終わってしまった)
MF伊藤  6.0△(FKの精度は申し分ない、セットプレーでの期待感は高いが、ロングパスも見たい)
MF谷澤   3.5★(雑なプレーを連発してプロとは思えない醜態をさらした。スタメン落ちも覚悟すべき)
MF町田   5.5△(実質的なプロデビューで「何か」をしようとしていたが、運がなかった、次もチャンスあるよ)
MF田中   6.0△(ヨネに並ぶオールラウンダーでチームへの貢献は高い、交代したらチームが終わった・・・)
FWケンペス    7.0△(森本と一緒にやれば結果はでただろう、戦術の犠牲者か)

交代
FW大塚  4.0△(ゴールを挙げることでしか評価を上げることはできない)
MF兵働  4.0△(体にキレがなく、去年見せた相手を圧倒する技術が影を潜める)
MF森本 5.0△(プレー時間が長ければ結果は出るだろう、シーズンが終わる前に真価をみせるのか?)   






  

2013年9月3日火曜日

米倉の背中に羽根が見える!(第32節アビスパ福岡)

  4試合勝ちがなく、今日も最初からどう転ぶか解らない重苦しい雰囲気が漂う試合でした。またもや前半の早い時間で気力が削がれるような失点を喰らってしまい、「良くて引き分けか?」というサポーターながら疑心暗鬼な気分になってしまいました。コンディションの良し悪しが解りにくいケンペスが、やや浮き足立つ福岡DF陣をこじ開けようと奮闘する姿を見ても、周りとの連携不足で効果的な攻撃にならずヤキモキします。

  いつも以上にミスを重ねるジェフDF陣・・・。名指しで申し訳ありませんが竹内さんです!あくまで私の憶測ですが、この試合の竹内さんは「ミスしたらヤバいな」と頭で考えながらプレーしているようで、当然というかおそらくイメージ通りだったであろうミスを連発します。第29節松本山雅戦に現れた闘争心の塊のような竹内さんはどこへ行ってしまったのか? チームのテンションがガタ落ちになりそうな決定的ミスが数回あっただけでなく、ことごとくパスミスを繰り返していました・・・。

  こういうプレーが続くとチーム全体が下を向いてしまうのが、今のジェフの最大の弱点なのかなという気がします。本当に強いチームというのは仲間のミスで浮き足立つことなく、「オレがチームを救う」みたいな野心的な選手がいつも以上に躍動したりするものですよね。昨日のジェフには間違いなくそういう空気がありました。米倉選手の躊躇ない攻撃参加には「オレが絶対に決める」という強い意志を感じます。

  さらに昨日は佐藤勇人選手がスタメンだったこともあり、米倉選手の攻撃参加がいつも以上に威力を発揮しました。佐藤勇人選手は周りが早く動けば動くだけ、そのスピードに合わせてバックアップする能力を持った選手だと思います。その能力は日本代表の遠藤選手に匹敵するキレがあります。とにかくこの試合は米倉選手のムダ走りがとても少なかったです。

  米倉選手も味方が出した前線へのボールをかなり高い確率でビッグチャンスにつなげます。失礼ですが逆サイドの高橋選手にも同数以上のボールの供給が行われていますが、こちらのサイドはがっかりするほどにチャンスになりません。なにが違うのか? 竹内選手や高橋選手は元々名古屋グランパスや浦和レッズといった強豪チームのサブメンバーでした。これらの強豪チームには能力の高い選手が多く、竹内選手や高橋選手が中心になって戦うというシーンはほとんど無かったのではないかという気がします。竹内選手や高橋選手は前所属チームではチャンスがあれば出番が回ってきたタイプのプレーヤーでした。守備的な選手なので、おそらく出番が来たら次も使ってもらうために、「ミスをしないように」と考えて試合に入っていったのでしょう。同じくガンバ大阪に所属していた大塚選手や山口智選手も強豪の中でチームの中心とはやや違う立場でプレーしていました。

  こういった経歴の選手は能力は申し分ないのですが、メンタル面である種の弱さを抱えているのではないかと私は思います。一方でアマチュアチームからJ2のジェフで頭角を表した米倉選手には、逆にハングリーさというべき思い切りの良さがプレーにも見られるような気がします。欧州の主要リーグなどでも2部で思い切りよくプレーしてきた選手が1部でも大活躍することが多かったりするのもこれと同じだと思います。

  ジェフに新加入した森本選手もそういう意味では米倉選手のような思い切りの良さが特徴の選手といえるかもしれません。10代でイタリアに渡り、弱小チームの選手として活躍してきた経歴は今のジェフにとってとても貴重な存在だと改めて思います。およそ30分プレーした森本選手も可能性を感じさせるプレーを随所に繰り出していました。この試合の最終盤では、前線がケンペス・森本・米倉・田中のフィジカルとスピードに優れる4人になりました。まるでプレミアリーグを見ているような、縦パスに反応する4人が相手DFを追い越して突進する「キック&ラッシュ」は大塚・谷澤の技巧派とは違う「未体験」の迫力がありました。次節はスターターに大塚・谷澤を使って京都とテクニックの応酬を見せたあと。森本&田中を投入して"フィジカルテット"で決着を付けるという「王道」サッカーになりそうです。ナム&町田腐るなよ〜!



アビスパ福岡3−4ジェフ千葉   得点者 ケンペス3、米倉


スタメン
GK岡本 7.0△(3失点したが、勝利をたぐりよせるビッグセーブが何本もあった)
DF米倉 7.5☆(最前線に出てくると攻撃が一気に分厚くなって得点の匂いが充満!)
DF竹内   4.5★(せっかくの勝利も悔しいほどに良いところがなかったゲーム、次頑張ろう)
DF山口(智)    5.0▲(キレのある切り返しに軽くやられるシーンが目立った)
DF高橋    5.0▲(これだけ試合に出ていてまったくといっていいほど攻撃のアイディアが見られない、プロか?)
MF佐藤(健)   5.0▲(先制点のきっかけになる不運なファウル、プロだったらあれは油断じゃ?)
MF伊藤  6.0△(同点アシストは見事、ヨネに代わるアシストキングになれそうだ)
MF大塚   5.5△(3点目のセンスあるラストパス、だけどオレがハットトリックくらいの気持ちが欲しい)
MF佐藤(勇)    5.5△(スタメン復帰で熱いプレーが増えた、昇格のキーマンだと思ってるが・・・)
MF田中   5.5△(飛び出しまでは完璧だけど、その先の精度を上げてゴールを量産してほしい)
FWケンペス    7.0△(森本との関係が良さそう、久々の無双な立ち回りが他の試合でも出せるか?)

交代
FW森本  6.0△(敵陣で前を向いてタメを作れることを示した、これはチームにとって大きい)
MFキムヒョヌン  5.0△(守備固め要員だが、パスのセンスもなかなか非凡ボランチ起用もOKでは?)
MF大岩 5.0△(役割が地味なこともあり、入団時のハングリーさが感じられない気が・・・)   



  

2013年8月12日月曜日

深井正樹の復帰も暑さには勝てず・・・(第28節ギラヴァンツ北九州)

  去年まで居たオーロイが暑さに弱いことは周知の事実だったが、そもそもジェフというチームそのものが暑さに弱いことは2年前からわかっていたが・・・。ギラヴァンツ相手に前半はいつも通りの「省エネ運転」で煙に巻いたあと、後半立ち上がりで一気に叩き選手交代で乗り切る作戦が今節はうまく行きませんでした。

  試合序盤から明らかにジェフの選手だけ顔が赤くなっていて、コンディションの悪さが画面を通して伝わってきます。対する北九州は色黒の選手が多く、それほど表情に出ないようです。リンゴほっぺの山口キャプテンを初め、米倉、佐藤(健)、大塚、谷澤と「美白」系の選手が多いジェフにとって、顔色の変化は敵味方の心理に少なからず影響したように感じます。

  鈴木監督の采配にも疑問が残ります。暑さで集中力に欠けるミスが当然のように多発します。しかも戦術上、オーバーワークを強いられる米倉選手のエリアではよりいっそう「事故」に警戒しなければなりません。もはやこの暑さでは従来のクオリティを求めるのは無理だったのではないかとすら思います。前半から幾度となく、簡単に裏を取られる米倉選手のディフェンスは前節に続いて不安がつきまといます。PKこそ無かったですが、まだまだバイタルエリアでの守備の経験が乏しい米倉選手がゴールへ突進する相手に後ろからチャージを仕掛ければ、怖さ満点でPKや退場でなければ御の字という気分です。

  米倉選手もちょっと自信を無くしているようなプレーぶりもやや心配です。飛び出しこそはさすがですが、守備だけでなくパス・ドリブルもジャイール選手がいた頃のようなキレがないように感じます。もちろんこういう壁を幾つも乗り越えて凄い選手になっていってほしいのですが・・・。

  今節のゲームに関しては前半の出来を見るまでもなくシステムの変更が必要だったように感じます。チーム全体として球際で相手に圧倒されるシーンが多かったわけですから、やはり最強の対人プレーヤーのキムヒョヌン選手をベンチに90分置くのはどうだったのでしょうか?スタメンで竹内・キム・山口・大岩のDFラインでも良かったように感じます。コンディションがいまいちなケンペス選手を下げて田中選手の1トップで泥臭く1ゴールを目指してもよかったように思います。次節から2試合はケンペス選手が出場停止なので、田中選手の1トップかナム選手&大塚選手の2トップのどちらかになりそうです。

  後半の残り5分で出て来た深井選手も今節のような消耗戦ではそのスピードと球際の強さで1人で2〜3人分の活躍ができる選手だと思います。実際に出場した5分でジェフファンのハートを掴む熱いプレーを繰り広げました。枠内にほとんどシュートが行っていないジェフの現状では深井選手のミドルにも次節以降期待したいと思います。


ギラヴァンツ北九州1−0ジェフ千葉 


スタメン
GK岡本 7.0☆(今日も一人で鬼神の働きだったが、最後の不運な変則シュートはさすがに防げず・・・)
DF米倉 4.5★(判断や思い切りの悪さが裏目裏目に出てしまった、早くスランプを抜けてくれ)
DF竹内   6.0△(キム選手に負けない対人能力を発揮していて苦しむチームで一番動けていた)
DF山口(智)    6.0△(動けないチームの中でゴール前で奮闘して接戦を演出まずまずの働き)
DF大岩    4.5▲(せっかくのスタメンのチャンスもライバルとの違いを見せられず)
MF佐藤(健)   5.0▲(相手の出足の良さに後手後手、攻撃時のパスミスも目立つ)
MF伊藤  4.5▲(判断の遅さがことごとく響きチャンスを演出できず)
MF大塚   5.5△(まずまずの仕事だが、エースポジションを務めるからにはもっとイマジネーションを・・・)
MF谷澤    4.5▲(タイミングが合わなかったり、球際での弱さばかりが目に付いた)
MF田中   5.0▲(出足も良く頼りになるが、ゴールに迫るプレーの精度に難があった)
FWケンペス    4.5★(ドン引きDFだといつも苦労するようだ、サポートも少なくやや不憫ではあるが)

交代
DF佐藤(勇)  5.0▲(2列目で使ってほしい、ボランチに入れるならキムヒョヌンや山口慶では?)
MF兵働  4.5▲(最大のチャンスを逃してしまった活躍できるポジションはどこなのか?)
MF深井 5.5△(この試合唯一の明るい材料。出足の良さ球際の強さは攻撃陣ではピカイチ)   

2013年8月4日日曜日

出た!佐藤勇人の必殺カウンター(第27節水戸ホーリーホック)

  前節は久しぶりの敗戦が悔しすぎて記事が掛けませんでした・・・。結果こそ残しているけど、全くもって強いのか弱いのか分からないのが今年のジェフです。試合を見ているサポーターはもちろん、もしかしたらやっている選手達も同じ想いではないでしょうか。連勝していても内容が伴っていないので、選手たちも慢心することなく必死でプレーしている結果なのかもしれません。

  右SB米倉の大ブレイクに加えて、不動のレギュラーを掴んでいる大塚・伊藤の両選手がチームにとっていい結果をもたらしているのは間違いないでしょう。特に大塚・伊藤の両選手は去年はジェフサポーターに全く存在感を示すことができませんでした。彼らにとっては屈辱の1年だったと思います。今期も開幕からベンチにも入れない日々が続き、このまま1年終わったらサッカー選手の廃業も見えてくるくらいの厳しさはあったと思います。両選手の能力には疑いの余地もないですが、この2人の「背水の陣」といえる切実さ溢れるプレーはジェフにとって非常に大きいです。

  今節から兵働選手がスタメンに復帰しました。伊藤選手・サトケン選手のダブルボランチは今や絶対的なファーストチョイスになっているようで、兵働選手や佐藤勇人選手が入っても絶対に崩さない「形」になりつつあります。バックアップ要員としては山口慶選手くらいしか想定していないようです。もう少し攻守にパンチの効いたボランチを補強してほしい気がします。

  米倉選手が守備的なポジションで使われるようになったのとは対照的に、佐藤勇人選手は攻撃的なポジションへとコンバートされたようです。ご存知のように双子の弟はJリーグ屈指のストライカーということもあり、勇人選手も攻撃力に優れたMFで、その攻撃力はあのオシム監督の絶大なる信頼を得ていたほどでした。ここ数年はチーム戦術の中で守備的MFを任されていましたが、どこか戸惑いを感じている様子がありありと感じられました。J2初年の江尻体制ではチームの主軸としての存在感を放っていましたが、オーロイ加入の2年目から輝きが薄れてしまいました。

  前線に大柄な選手を置き、2列目にはスピードがあってボールキープに優れるタイプを置くという、ジェフはチーム作りのコンセプトがあまりにも「当たり前」すぎることで、戦力的に劣るであろうJ2の相手に面白いように金星を挙げられてしまいました。今年の戦術はその「王道」からの脱却が鈴木監督によって行われつつあるようです。去年の木山サッカーが強くなったと思ったらすぐに相手に研究されて、3連勝4連勝が果てしなく遠かったわけですから、大きな進歩をしていると思います。

  常に進化し続けるチーム戦術は、「ゼロトップ」「兵働ボランチ」「米倉SB」「チーム大塚」と対戦相手が対応しきれないほどのバリエーションを誇っています。そして新たに「オフェンシブ勇人」という、おそらくは江尻コーチの発案と思われる新戦術が導入されています。大塚or谷澤といった攻撃的な選手に変わって勇人選手が入ると、相手は「守備固め」と思って前掛りになります。そこをすかさず「カウンターの鬼」こと勇人選手が絶妙なタイミングとポジション取りでカウンター攻撃の主軸を担うわけです。今日はその狙いが上手くハマり、ダメ押しの2点目を見事にもぎ取りました。シーズン終盤のジェフの隠し玉戦術としてまた決定的な仕事を期待したいです。




ジェフ千葉2-0水戸ホーリーホック  得点者 米倉・田中

スタメン
GK岡本 8.5☆(今や日本最高のGKと言っても過言ではない!鬼セーブ連発で柱谷哲監督も脱帽?)
DF米倉 6.0△(決定力の高さが光るが無念の負傷交代でとても心配だ)
DF竹内   5.5▲(クリーンシートだが、パスミスで悪い流れを招いてしまった感がある)
DF山口(智)    6.0△(決定的なクリアやカバーリングが目立つ、さらに鈴木隆行選手を押さえ込んだ)
DF高橋    5.0▲(後味の悪いプレーが何度となく飛び出し、次節出場停止で代わりの選手の活躍次第でべンチ?)
MF佐藤(健)   6.0△(田中選手の不在を補うように前線に何度も顔を出すダイナモぶりは素晴らしい)
MF伊藤  5.5▲(セットプレーが少なく見せ場なし、攻撃回数が増えればゴール前FKも多くなるが・・・)
MF大塚   6.0△("宇佐美効果"でかなり燃えている、プレーの幅も毎試合ごとに広がってきた)
MF谷澤    6.0△(プロらしい優雅な先制アシストと2点目の起点とどちらも素晴らしかった)
MF兵働   5.5▲(パスの質は遠藤・二川レベル!大塚との役割分担にやや課題が・・・)
FWケンペス    5.0★(韓国人DFの前に沈黙、攻撃回数が少ないと見るべきものが少ないタイプのようだ)

交代
DF大岩  5.0▲(アクシデントによる出場もやや地味、去年のような大胆さを期待したい)
MF田中  6.0△(ダメ押し点お見事!パスミスもあったが失敗を恐れず突っ込めばとてもいいプレーがでるタイプ)
MF佐藤(勇)  6.0△(スタメン落ちこそしてるが、攻撃的ポジションで躍動!永輔の再来)