2013年5月13日月曜日

3人の王様と3人のスーパーサブ(5月12日第14節カターレ富山) 


  見事に3連勝を飾ってくれました。シーズン序盤の連携の酷さから「去年以下だな」と感じていた人も多かったと思いますが、連携こそ去年以下ですが、個々の「戦闘力」は外国人の的確な補強で上がっているのは感じます。それでも失礼ですが、戦力的に「負けてはいけない」チームに薄氷の3連勝には、複雑な想いが込み上げてきます。相手チームも当然必死なので予想通りにスッキリ勝つことはなかなかできません。

  的確な外国人補強とはいえ、4人中3人はベンチスタートという「余裕」の陣容を相手に見せびらかしています。相手もハードワークして消耗し過ぎると、とんでもないのが後から出てくるので、相当の脅威にはなっていると思います。「ジャイール」「深井」「ナムスンウ」というJ2の他のチームなら「絶対的エース」になれるくらいの実力派が3枚も「サブ」として控えています。なんといっても荒田(岡山)・久保(鳥取)・青木考太(群馬)といった各チームのエース級を追い出したベンチメンバーです。ベンチの豪華さなら今節のガンバ、ヴィッセル、サンガをも完全に上回っています。

  「サイドバック」の米倉が大ブレイクしていますが、これも中盤に「王様」タイプが3人いることによって、ヨネの大躍動が実現していると思います。「兵働」「谷澤」「佐藤(勇)」の3人は独特の戦術眼を持ったよいプレーヤーなのですが、いずれも周りの動きだしが無いと生きないタイプだったりします。DFを引き付けるケンペス以外では田中(佑)くらいしか飛び出すタイプの選手がいないので、「サイドバック米倉」はオプションの攻撃参加ではなく、チーム戦術の柱として、中盤のプレーヤーの戦術眼を引き出す重要な役割が与えられているようです。田中(佑)とヨネが走り続けないとジェフは機能不全になります。よって特に接触プレーが多いヨネにはヒヤヒヤさせられます(ヨネが止まるとジェフはそんなに怖くない・・・)。

  ヨネの上がりを見ていると、ガンバの二川のような「超絶的」なパス能力を持つ選手がいたら、もっともっと生きるだろうなと思いますね。実際にヨネと二川をセットで代表で使ってみる価値はある気がします(代表には清武&遠藤&ホンダがいるので二川じゃなくてもいいかも)。もしかしたらヨネの最近の充実ぶりを見ると、ドイツに行った柏の酒井よりも能力は上じゃないかとすら思います。新潟出身の酒井やウッチーは素晴らしいSBでジェフに欲しいくらいですが・・・。

  今節のジェフはヨネが上がる右サイドに兵働を配して見事に先制点を演出しました。今までヨネの上がりには兵働や谷澤から有効なパスがでたシーンは少なく、印象に残っているのは、最終ラインから山口(智)もしくは中盤から佐藤(勇)が好タイミングのパスを供給していました。もしくはジャイールが右サイドまでキープしてタメてからヨネへというシーンもありました。3人の王様でヨネとタイミングが合わないのが「谷澤」ですね。意外や意外にヨネと谷澤は「水と油」かもしれないな、そう思いながらいつも観てます・・・。




ジェフ千葉3ー2カターレ富山  得点者 ケンペス2 兵働


スタメン
GK岡本 6.0△(前半の無失点は素晴らしいですね)
DF米倉 6.0△(SBの常識を覆す「超攻撃的」スタイルをもっと貫いて!)
DF竹内   5.5 ▲(パスワークでのミスが多くてちょっと危ない気が・・・)
DF山口(智) 6.0△(随所で繰り出す一撃必殺のロングフィードが効いている)
DF大岩  6.0△(日々進化している姿が逞しい)
MF佐藤(健) 6.0△(大岩の攻め上がりのフォローで良く目立ちます。効いてます)
MF佐藤(勇) 6.0△(相変わらず体はキレてます。1度危険な取られ方をしてヒヤっ・・・)
MF田中(佑)   5.5★(攻撃陣の中で唯一落ち着きがない。パスミスが多すぎる)
MF兵働 6.5△(運動量にやや難があるが、昨日は自陣でのピンチに良く登場した)
MF谷澤    5.5▲(相手に嫌みをつけるには最高のプレーヤー。やや審判にバレてる感も・・・)
FWケンペス 7.0☆(決定力を見せつけて、味方の信頼も日に日に篤くなってますね)

交代
MFナムスンウ 5.5▲(昨日は運動量のある高橋選手の出番だったような・・・)
MF深井 6.0△(ライン際ではチーム1番に上手い選手と改めて感じましたね)
DFキムヒョヌン 6.0△(竹内選手のレギュラーを狙えるのでは?)

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