2013年5月19日日曜日

「反町山雅」撃破は正直に嬉しい!(2013年5月19日第15節松本山雅)

  反町監督はジェフの「伝説」のオシム監督をいち早くリスペクトする日本人監督として頭角を表し、北京五輪では苦杯を舐めたものの、再び這い上がり日本有数の「理論派」監督として強烈なキャラクターを発揮している。北京五輪での失敗はその強烈なまでの監督としての個性が災いしたのではないかと思っている。モウリーニョ監督がスペイン代表やドイツ代表を率いて上手くいくと思う人はいないのと同じことだ。本田(圭)や家長を差し置いて重用した水野(現甲府)がアジア予選突破とともに故障して、一気に強さを失った印象がある。あの北京五輪があってその世代の選手が屈辱をバネに世界へと「飛翔」したとも言えるが・・・。

  「もしモウリーニョがJ2の下位チームを率いたらどうなるか?」 私が思うに、十分な準備があれば「余裕でJ2を優勝」するのではないか。「日本のモウリーニョ」こと反町監督は松本山雅の監督に就任し、まだ2年目だがすでに予想以上の結果を挙げていると言える。これから想像するに「本物」がやってくればもっと凄いことが起きるのでは誰の目にも明らかではないか? ましてやジェフファンは「ベルデニック」&「オシム」という偉大な前例を見つめ続けてきたのだから・・・。

  反町監督がジェフの監督だったら?と夢見るジェフファンは今シーズンが始まるまではかなり多かったのではないだろうか。反町監督と同じ路線を取る江尻監督(現ジェフコーチ)はジェフの苦しい状況で初采配を取り想い通りの結果を残せなかったが、もう1回チャンスがあってもいいのではないかと思う。今日の試合は「反町VS江尻」のオシム後継対決という一面も「少しは」見えた。ただやはり連戦の松本山雅の動きは実に「重く」、ジェフはその点に大きく救われていた。それでもジェフの選手達はどうも「相手なり」になるところがあり、優位を十分には生かせていなかった。ケンペスこそ「無双」していたが、兵働・田中(佑)・佐藤(勇)辺りは1対1で負けるシーンが目立つ。目下売り出し中の松本山雅の船山選手に対してはむしろ劣勢で、船山選手はその風貌のせいもあるが、あの本田圭祐にすら見えた(代表で影武者でもいいのでは・・・)!「10番」対決では完全に船山選手の勝ちだったと思う。

  ただジェフのベンチにも「松本の本田」を超えるスーパーなプレーヤーが控えていた。反町監督の「野望」をも軽く撃破したのは、中3日の松本に対して中13日温存していたジャイールだった。最初のプレーから「日本のJ2などレベルが違い過ぎる」と言わんばかりの、余裕のボールキープを繰り出す。松本自慢の守備陣を「非接触」プレーで軽く抜いてからのアシスト! 1万2000人以上の観衆に「お金を払って見るほどの価値のあるプレー」を見せつけてくれた。これこそがプロサッカーじゃないか!(谷澤もよく決めたが・・・) ジャイールの出場時間は短いが決定的な仕事は誰よりも多くやってのける。20周年のJリーグにこんなに期待できるサブが居たか?まだJリーグに来てたったの15試合だが、かつて名古屋グランパスの森山泰行選手を超える圧倒的な決定力の「仕事人」がジェフに現れた!



ジェフ千葉1−0松本山雅 得点者 谷澤

スタメン
GK岡本 7.0△(好守連発で勝利に貢献)
DF米倉 6.0▲(今日は攻め上がりのタイミングが悪かったような・・・)
DF竹内   6.0▲(最近やや覇気を感じないのが淋しい竹内ゴールが見たい)
DF山口(智)    6.0▲(本調子ではない様子で1対1も空中戦もやれやれ・・・)
DF大岩    6.5 △(チームのムードメーカーであり野心的なプレーも目立ちワクワクする)
MF佐藤(健)   6.5△(守備陣で一番安定している判断も早く貢献度は高い)
MF佐藤(勇)   6.0▲(ミドルシュートが良かったが中盤の優位は作れず・・・)
MF田中(佑)   6.0△(組み立てにうまく参加できない難点がなかなか改善されない)
MF谷澤    6.5△(速い組み立ても見られたがいまいち魅せきれていないな・・・)
MF兵働   5.5★(パス能力・戦術眼は認めるが、ゴール前の怖さがない)
FWケンペス    7.0△(唯一相手の守備力をおそれずに前を向き続けたエースの風格)

交代
FWジャイール 7.5☆(マスロバルを彷彿させる天才的プレースタイルが光る)
MF山口(慶)   6.0△(守備固めの切り札で投入後ピンチが激減)
DF青木 6.0△(守備の能力には疑いの余地はない)

  

  

  

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