2014年3月16日日曜日

ケンペス決めろ〜!岡本が掴んだ勝ち点1 (第3節東京ヴェルディ)

  前節で苦しみながらも、チームワークの守備で勝利したジェフ。今節のメンバーも「チームワーク」重視の編成で、25歳前後の4人の主軸(森本・町田・大岩・中村)に5人のチーム愛溢れる「汗かき屋のベテラン」(田中・山口慶・佐藤健・竹内・岡本)。そして最年長(山口智)と最年少(山中)のスペシャルな2人。とてもいいバランスなんですが、サッカーはそれだけじゃ勝たせてくれない・・・。それどころかこのメンバーの時間は負け試合。

  相手はいくらなんでもヤングすぎる19歳軍団。言葉は悪いが序盤から高校サッカーで見られるような未熟なアフターチャージを連発。まだ町田・大岩の学生サッカーを卒業して間もない選手は上手く対応していたように見えるが、Jリーグ生活も10年近くなく「汗かき屋のベテラン」が相手の若さゆえの間合いに戸惑う様子。さらに困ったのが不明確なジャッジ。30歳の若手審判を色眼鏡で見てしまう部分もあって、ジェフの選手が激高するシーンが何度も・・・。ゲームが進むにつれてリズムを失ってしまう。

  約60分のスターターでのゲーム時間はほとんど良いところがなかった。ジェフが実力でボールを繋いでいるというよりは、相手の軽卒なタイミングの守備からことごとくジェフがボールを拾っただけ。今期初スタメンの右SB竹内選手はクロスが満足に上げられない欠点を露呈。米倉選手の穴はどうも埋まりそうにない・・・竹内選手、天野選手には悪いが「このチームにヨネが居たらなあ・・・」。W杯を目指してJ1移籍だったと思うが夏になったら戻ってきてくれないか。

  1点ビハインドの後半15分に運動量の多い森本・町田の両選手を下げて、ケンペス・谷澤の「ダブルスーパーサブ」を投入。中村選手のクロスも生きるし、足りなかった仕掛けを谷澤選手が敢行(ちょっと軽いのが気になるが・・・)。これでリズムをあっさり取り戻すのが鈴木采配の真骨頂。ケンペス・谷澤の2人が入ると不思議と元気になる田中選手。なかなかなムードになる中でいよいよ「本物のスーパーサブ」兵働選手を投入。残り15分で完全にジェフが甦る!

  両チームの選手に大変失礼かもしれないが、今日の試合で真の「プロフェッショナル」を見せたのはGKの岡本選手とこの兵働選手だけだと思う。それ以外の選手は頑張ってはいるけどまだまだアマチュアサッカーとの絶対的な違いが出せていない。スーパーセーブが2回の岡本選手はMVP。そして見ていて異次元のスゴさ(これぞプロ)を見せたのが兵働選手。15分間だけだったがピッチを支配した「王様」が降臨した。一昨年見せた輝きの片鱗をみることができた。これは今年のジェフの風物詩になりそう「残り15分の男!」。

0 件のコメント:

コメントを投稿