2014年5月4日日曜日

中村太亮 と キムヒョヌン の熱いハートに最敬礼!(第11節ザスパクサツ群馬)

  例年、GWの連戦は成績を落とし易いジェフ。しかし今年はJ25年目にしてとうとう「成績を落とす」という表現すら使えなくなってしまいました。懐かしい秋葉監督率いる群馬はローテーションなのか成績不振でのメンバー変更なのかわかりませんが、コンディションはそこそこ整っている様子。ジェフ時代は右サイドにスポット起用されることが多く結果を残せなかった青木考太が、連戦の疲労か動きが緩慢な大岩を軽く振り切って先制される・・・また「お礼参り」か。再三のチャンスを決められないまま、逆に青木に決められたショックでジェフの動きが急激にトーンダウン。

  さらに青木のチャンスメイクからもう1点奪われ、画面に大写しにされる山口(智)、谷澤、兵働の暗い顔。しかし「青木考太って誰やねん!」といった感じの両SBが2分後に1点を返す!完全にこの1点でチームは甦りました。FKキッカーの中村太亮とJ初ゴールのキムヒョヌン。「兵働のキックをケンペスの頭」ではなく、「中村のキックをキムの頭」これが今後のジェフの生命線になりそうです。まあ兵働の右CKも精度の高いいいクロスなんですけど。

  今日2アシストの中村太亮はこれまでのところチームの得点のほとんどをアシストしていまして、去年アシストを積み重ねた米倉を凌ぐペースで見事に穴を埋めています。新加入でまだシーズンの「前半の前半」ですが、完全にチームの「中枢」になってますね。FKのキッカーだけでなく、ダイナミックなフォルムでのドリブル突破もチームで1、2位を争うほどの切れ味! 谷澤・山中・井出といったジェフ自慢のドリブラーに全く劣りません。今後は左SBながら相手から厳しくマークされる存在になりそう、もし中村に怪我でもあれば今シーズンのジェフは「完全終了」でしょう。

  重苦しい雰囲気を打ち破る大殊勲のゴールを奪ったキムヒョヌンも、これで憑き物が落ちて大化けしてくれそうな予感があります。身体能力の高さはジェフDF陣でもナンバー1ですし、今日も押せ押せムードの後半に何度か喰らいそうになった相手のカウンターを後ろから追いついて潰していました。山口(慶)キャプテン不在だとカウンターを気迫で止めてくれるタイプがいなくなるので、キムの存在は大きいですね。去年はJリーグのファウルの基準がよくわからないで激しいチャージに行って退場なんていうシーンもあり、不安定さがありましたが、2年目の今年はかなり適応している印象です。

  そしてやはり触れなきゃ行けないのは、同点ゴールの大塚翔平ですね。彼の美学が爆発したような「プロフェッショナル」なゴールを決めてくれました。谷澤・田中・町田・井出を見ていて物足りない「なにか」をサポーターにはっきりと解らせてくれるゴールでした。前節までの10試合でこの4人がこんな形で何度チャンスを得ていたか・・・それぞれ1回や2回じゃないと思いますよ。兵働がボランチに君臨すれば、やはりこういう形がかなりの頻度で作れるわけです。大塚はそれを1チャンスで決めてみせた!

  もちろんチームのバランスもあるでしょうけど、他の誰も持っていない能力を簡単に発揮できる選手をベンチ・ベンチ外に置き続けた首脳陣はやはり「反省」すべき。こんなゴールを決める選手がいれば相手も守りにくくなりますし、ケンペスや森本と組ませれば「シャドー」としてゴールを量産してくれそうです。中村のクロスにケンペスや森本が合わせ、そのこぼれ球を大塚!なんてシーンがジェフのゴールパターンとしてかなり強く想像できるのですが・・・。

  さて次節は岐阜です。タイトな日程ですがなんとか連勝でGWを終えて欲しい!ケンペスもゴールして気分が良くなっているでしょうから、スタメンは悩みどころ。田中を外して大塚だと守備面に不安が残りますし、森本も前線での守備を考えると外せなくなってきました。本人もなんとかゴールを決めたいと必死になっているでしょうから、もう1度チャンスを上げてほしい。谷澤・兵働も疲労度合にもよりますが、彼らのクリエイティビティあって大塚が生きる展開なので外せず・・・。やはりスーパーサブかな。もう一人の隠し球ナムスンウの復帰と、ここ数戦をベンチで試合を見た町田の才能と奮起にも期待したいです。


ジェフ3−2群馬  得点者 (ジ)キムヒョヌン、大塚、ケンペス  (群)青木考太、瀬川
  

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