2014年5月18日日曜日

佐藤健太郎 の調子が上がってきたぞ! (第13節モンティディオ山形)

  今年のジェフは何かが違う。4年連続で昇格を逃してきても尚、J2屈指の戦力の戦力と言われてきたが、選手達が自信を失っているようなシーンが多く見られるようになった。J2を史上最強のペースで快走する湘南に0-6で敗れた時だけでなく、他の試合でも自信を喪失しているかのようなプレーが目立つ。

  去年まではほとんどの試合のほとんどの時間で、試合終了まで勝利の可能性を見る事ができた。しかし今年は・・・残念ながら開始10分で早くも焦りが見え始め、さらにそこからミスが続くと、「敗色濃厚」な雰囲気さえ漂い始める。応援している側も「負けてもいいから思い切ってやれ!」みたいな声を発したくなるほどだ。

  開幕からメンバーが固定できず、連携面でのチグハグさがチームの自信を失わせていた。去年は中盤より前の選手では、ケンペスと佐藤健太郎が不動のレギュラーだったわけだが、今年はどちらも開幕からコンディション不良。これでは去年の「何となく手堅い」「どんな相手にも力負けしない」といったジェフの良さが感じられないのも仕方のないことだろう。

  ただ幸いな事に、去年のチームの顔だった米倉の穴は中村太亮が見事に埋めてくれた。彼のサイドでの安定感にチームは救われている。去年まで在籍した古巣・山形を相手にこの試合でも見事な存在感で左サイドを制圧し、さらには見事な先制ゴール(恩返し弾)まで奪った。相手チームも対策が進んでいて、最近では中村がボールを持つと2人で獲りに行くシーンが目立つ。比較するのは少々失礼だが、昨年の左SB高橋峻希よりもボールを持ったときのプレーの幅は広い。その一方で守備力は高橋の方が上だった気もするが・・・。

  この試合の中村はいつも以上に気合が入っていた。そして佐藤健太郎も古巣相手に闘志を燃やしていた。勝てなかったことは残念だが、内容は今シーズンでも1、2を争うほどに良かった。最近になってゴールが増えたケンペスと佐藤健太郎が復調したことで、「手堅い」ジェフが戻ってきた印象だ。そしてスーパーサブの町田也真人も良かった。なかなか入って最初のタッチであんなスゴいパスを出せる選手はいない。間違いなく天才だ。終盤で得点が欲しい時に、町田と大塚翔平が共存したらかなりの破壊力が期待できる。パスとトラップの技術ならばJ1の選手にも負けないレベルだ。この2人が狭い所でもお互いにパス交換をすれば相手DF陣も浮き足立つから、ケンペスにチャンスが増えるはずだ。ジェフにとっては悔しい引き分けだったけれども、チームとして大いに自信を深められる一戦だったと思う。


山形1−1ジェフ  比嘉(山) 中村(ジ)

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