2014年5月3日土曜日

森本貴幸は確かに燃えていたが・・・(第10節ジュビロ)

  ちょっと古い話ですが、ジェフが初めてナビスコ杯で決勝に進出したときと相手がジュビロでした。Jリーグが始まって初めてのタイトル獲得を予感させる決勝戦をテレビの前でワクワクしながら見ていた記憶があります。当時最強の名をほしいままにしたドリームチーム「ジュビロ」の中盤には藤田・名波・奥・服部のカルテットが君臨してましたが、ジェフもマスロバル&スコルテンというワールドクラスの選手を攻守の中心に据えていて、そう簡単には力負けはしないだけの強さがありました。最終ラインには山口(智)がいました!

  「マスロバルのコンディションさえよければ勝てるかも!?」という期待も虚しく、やや集中力を欠いていたマスロバルにがっかりしたことをよく覚えています。川口というスピードのあるFWに先制点を取られて浮き足だったところを、さらに奥に追加点を決められて、集中が切れてしまい大量4失点を喫してボロ負けしました。当時のジェフは全てがマスロバル頼みだったので、コンディションがはっきりと悪いならばこれも仕方がないこでした。それにしても「もったいないな〜」当時はもう二度と「決勝」なんて舞台までやってこれないんじゃないか?とか思ったものでしたが。

  まだまだジュビロには勝てないな、あと10年もすれば勝てるようになるかなと思っていたら、数年後のYAMAHAスタジアムでは村井の電光石火のアーリークロスに崔龍洙が合わせるという、強烈な攻撃力でジュビロをねじ伏せたのにはびっくりしました。あのころの外国人プレーヤーは頼りになる存在でした。あの頃はジェフが連れてくる外国人はみな優秀でしたが・・・。

  さて久々なジュビロ戦を迎えました。相手は・・・やはりキラ星の如く豪華メンバー。ブラジルW杯への選出もありそうな、駒野・伊野波。ついこの前まで代表のエースだった前田。南アフリカW杯で不動のレギュラーだった松井(森本は全試合ベンチだったな・・・)。さらによく動くブラジル人と韓国人による助っ人。今のジェフではジャイールと米倉を加えても太刀打ちできないくらいの豪華メンバーです。

  2トップになってから、ケンペスが下がってボールを受けるシーンが目立ちましたが、同時のそこでロストすることが多いなぁ・・・。ボールを止めてから次の動きへの動作が緩慢で、相手にすぐに囲まれてしまいます。同じことが田中にも言えて、リズムをつくりたいところでミスが出て相手ペースになってしまうのが気になります。この辺がジェフの現在の最大の弱み。

  ただ最前線に位置していた森本は、味方の度重なるボールロストにイライラしつつも、攻撃を分厚くするためにバイタルエリアで必死に体を張って、奪われたらすぐに奪い返すという相手DFが嫌がるプレーが出来ていたように思います。クロスから2回ほどいいヘディングシュートもありましたし、1点でも奪えていたら良かったのですが・・・。

  さて次節はザスパクサツ群馬ですね。泥沼の5連敗中ですが、連敗ストップを期して強い気持ちで襲いかかってくることでしょう。ジェフにとってはなかなか嫌なタイミングでの対戦ですね。とりあえず序盤から猛攻を仕掛けてさっさとゴールを奪ってしまえばいいわけですが、兵働・谷澤は連戦の疲れがあるでしょうし、トレーニングゲームに復帰したナムスンウのいきなりのスタメン抜擢もあるかもしれません。ナムとの連携に優れる大塚をスタメンで使って森本と2トップなんてどうでしょうか?

ジュビロ2−1ジェフ  得点者 ポポ・前田(ジュ)

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