2013年9月16日月曜日

佐藤健太郎の重要性が身にしみただけの決戦・・・(第33節京都サンガ)

  京都・大木監督はやはり鬼門だ。だけど最大の敗因は「自滅」といったところか・・・。オシム監督が認めたスーパーアタッカー・山瀬選手を掴まえられず、ホームでショッキングな逆転負けを喫しました。前節の福岡戦で坂田選手に引き裂かれた守備陣が、坂田選手から横浜Fマリノスの主力の座を奪った山瀬選手に対峙するわけですから、前節以上の危機的状況だったはずです。前半こそはプレッシングで相手を上回りましたが・・・。結果的に大木監督の掌で踊ってしまった(これがファンには一番悔しい!)。

  京都の思わぬ低迷とジェフの勝ち星が伸びない。どちらも「弱い」チームなんだろう。もちろんJ2でガンバと互角に戦える戦力を持っているという見方もあるけど。先日、日本代表の試合を見ていてジェフ(あと京都)がなぜ弱いのかが、ちょっとわかった気がした。日本代表もコンフェデの前後から雲行きが怪しくなっていた。先日のテストマッチは相手の戦力(グアテマラ・ガーナ)にやや疑問は残るが、グアテマラ戦のヒドい前半はまるでジェフがうまく行かない試合を見ているようだった。後半に本田選手と柿谷選手そして工藤選手が投入された直後に、攻撃陣のプレースピードが一気に上がり15分程度で試合を決めてしまった。

  このまま10点くらい取るのかと思ったところで、ザッケローニ監督は3-4-3に変更したので、リズムが変わってしまったが、日本代表の真の強さが見えた15分だったと思う。柿谷・本田・香川に工藤の4選手が目の色を変えて相手ゴールを目指す。4人とも表情が完全に「イって」いた。4人とも強烈なパーソナリティを誇り、自分の能力に完全に自信を持って「オレが決めてやる」オーラが全開でした・・・。

  前節の福岡戦では、リードされてゴールを目指すケンペスと米倉に同じようなオーラがありました。絶好機でパスをを出さずに自分で打ったケンペスに対し、米倉が凄い剣幕で詰め寄るシーンも見られました。その後ケンペスの同点ゴールの直後、喜び合う2人の姿には熱いものを感じました。おそらくジェフファンの多くは闘志を見せる米倉と「共闘」できる選手を使ってくれと感じているはずです。ケンペス・田中・佐藤健の3人に加えて新たに森本選手が高いモチベーションでやってきたように感じますが・・・。

  FKの伊藤選手はともかく、高い技術でスタメン入りした大塚選手が、ケンペスとのコンビネーションに成長が感じられず、今節も途中出場も試合にまったく入れず、チーム状況の未熟さを露呈しました。そして本来はチームを引っ張るはずの谷澤選手が無責任極まる「軽いプレー」を連発し、さすがの鈴木監督も懲罰交代を発動しました。そして同じくベテランの兵働選手も途中出場しましたが、慣れないシチュエーションになにも仕事ができず・・・。

  敢えて厳しいことを言うならば、監督の期待を受けてスタメンフル出場を飾った町田選手も待ちに待った「瞬間」なわけですから、もっと全力で戦う準備があっても良いのではないかと思います。さて日本代表を模したような、「オレ様カルテット」をジェフの前線で結成するとしたら? 現状ではケンペス・森本・田中・町田の4選手でしょうか。町田選手の代わりに米倉選手を入れて、後ろに闘志溢れるキムヒョヌン選手が控えてもいいかもしれません。次節のスタメンに期待したいと思います。


ジェフ千葉1−2京都サンガ   得点者 田中


スタメン
GK岡本 6.0△(不可抗力の2失点、いつもならビッグセーブで勝利も・・・)
DF米倉 5.5△(後半の悲惨なチームでは、いつもの闘志も見せられず)
DF竹内   5.5△(最終ラインで強さを見せたが、フィードやパス回しの不安定さでチームが浮き足立つことも)
DF山口(智)    5.0▲(J2でやってられっかという意識があるのかと邪推してしまう)
DF高橋    5.0▲(ヤザのミスを良くカバーして、プレスや裏へ抜けるタイミングも良いが、もっと大仕事を!)
MF佐藤(勇)   4.5▲(スタミナの鬼と評されたのも過去?前半だけで終わってしまった)
MF伊藤  6.0△(FKの精度は申し分ない、セットプレーでの期待感は高いが、ロングパスも見たい)
MF谷澤   3.5★(雑なプレーを連発してプロとは思えない醜態をさらした。スタメン落ちも覚悟すべき)
MF町田   5.5△(実質的なプロデビューで「何か」をしようとしていたが、運がなかった、次もチャンスあるよ)
MF田中   6.0△(ヨネに並ぶオールラウンダーでチームへの貢献は高い、交代したらチームが終わった・・・)
FWケンペス    7.0△(森本と一緒にやれば結果はでただろう、戦術の犠牲者か)

交代
FW大塚  4.0△(ゴールを挙げることでしか評価を上げることはできない)
MF兵働  4.0△(体にキレがなく、去年見せた相手を圧倒する技術が影を潜める)
MF森本 5.0△(プレー時間が長ければ結果は出るだろう、シーズンが終わる前に真価をみせるのか?)   






  

2013年9月3日火曜日

米倉の背中に羽根が見える!(第32節アビスパ福岡)

  4試合勝ちがなく、今日も最初からどう転ぶか解らない重苦しい雰囲気が漂う試合でした。またもや前半の早い時間で気力が削がれるような失点を喰らってしまい、「良くて引き分けか?」というサポーターながら疑心暗鬼な気分になってしまいました。コンディションの良し悪しが解りにくいケンペスが、やや浮き足立つ福岡DF陣をこじ開けようと奮闘する姿を見ても、周りとの連携不足で効果的な攻撃にならずヤキモキします。

  いつも以上にミスを重ねるジェフDF陣・・・。名指しで申し訳ありませんが竹内さんです!あくまで私の憶測ですが、この試合の竹内さんは「ミスしたらヤバいな」と頭で考えながらプレーしているようで、当然というかおそらくイメージ通りだったであろうミスを連発します。第29節松本山雅戦に現れた闘争心の塊のような竹内さんはどこへ行ってしまったのか? チームのテンションがガタ落ちになりそうな決定的ミスが数回あっただけでなく、ことごとくパスミスを繰り返していました・・・。

  こういうプレーが続くとチーム全体が下を向いてしまうのが、今のジェフの最大の弱点なのかなという気がします。本当に強いチームというのは仲間のミスで浮き足立つことなく、「オレがチームを救う」みたいな野心的な選手がいつも以上に躍動したりするものですよね。昨日のジェフには間違いなくそういう空気がありました。米倉選手の躊躇ない攻撃参加には「オレが絶対に決める」という強い意志を感じます。

  さらに昨日は佐藤勇人選手がスタメンだったこともあり、米倉選手の攻撃参加がいつも以上に威力を発揮しました。佐藤勇人選手は周りが早く動けば動くだけ、そのスピードに合わせてバックアップする能力を持った選手だと思います。その能力は日本代表の遠藤選手に匹敵するキレがあります。とにかくこの試合は米倉選手のムダ走りがとても少なかったです。

  米倉選手も味方が出した前線へのボールをかなり高い確率でビッグチャンスにつなげます。失礼ですが逆サイドの高橋選手にも同数以上のボールの供給が行われていますが、こちらのサイドはがっかりするほどにチャンスになりません。なにが違うのか? 竹内選手や高橋選手は元々名古屋グランパスや浦和レッズといった強豪チームのサブメンバーでした。これらの強豪チームには能力の高い選手が多く、竹内選手や高橋選手が中心になって戦うというシーンはほとんど無かったのではないかという気がします。竹内選手や高橋選手は前所属チームではチャンスがあれば出番が回ってきたタイプのプレーヤーでした。守備的な選手なので、おそらく出番が来たら次も使ってもらうために、「ミスをしないように」と考えて試合に入っていったのでしょう。同じくガンバ大阪に所属していた大塚選手や山口智選手も強豪の中でチームの中心とはやや違う立場でプレーしていました。

  こういった経歴の選手は能力は申し分ないのですが、メンタル面である種の弱さを抱えているのではないかと私は思います。一方でアマチュアチームからJ2のジェフで頭角を表した米倉選手には、逆にハングリーさというべき思い切りの良さがプレーにも見られるような気がします。欧州の主要リーグなどでも2部で思い切りよくプレーしてきた選手が1部でも大活躍することが多かったりするのもこれと同じだと思います。

  ジェフに新加入した森本選手もそういう意味では米倉選手のような思い切りの良さが特徴の選手といえるかもしれません。10代でイタリアに渡り、弱小チームの選手として活躍してきた経歴は今のジェフにとってとても貴重な存在だと改めて思います。およそ30分プレーした森本選手も可能性を感じさせるプレーを随所に繰り出していました。この試合の最終盤では、前線がケンペス・森本・米倉・田中のフィジカルとスピードに優れる4人になりました。まるでプレミアリーグを見ているような、縦パスに反応する4人が相手DFを追い越して突進する「キック&ラッシュ」は大塚・谷澤の技巧派とは違う「未体験」の迫力がありました。次節はスターターに大塚・谷澤を使って京都とテクニックの応酬を見せたあと。森本&田中を投入して"フィジカルテット"で決着を付けるという「王道」サッカーになりそうです。ナム&町田腐るなよ〜!



アビスパ福岡3−4ジェフ千葉   得点者 ケンペス3、米倉


スタメン
GK岡本 7.0△(3失点したが、勝利をたぐりよせるビッグセーブが何本もあった)
DF米倉 7.5☆(最前線に出てくると攻撃が一気に分厚くなって得点の匂いが充満!)
DF竹内   4.5★(せっかくの勝利も悔しいほどに良いところがなかったゲーム、次頑張ろう)
DF山口(智)    5.0▲(キレのある切り返しに軽くやられるシーンが目立った)
DF高橋    5.0▲(これだけ試合に出ていてまったくといっていいほど攻撃のアイディアが見られない、プロか?)
MF佐藤(健)   5.0▲(先制点のきっかけになる不運なファウル、プロだったらあれは油断じゃ?)
MF伊藤  6.0△(同点アシストは見事、ヨネに代わるアシストキングになれそうだ)
MF大塚   5.5△(3点目のセンスあるラストパス、だけどオレがハットトリックくらいの気持ちが欲しい)
MF佐藤(勇)    5.5△(スタメン復帰で熱いプレーが増えた、昇格のキーマンだと思ってるが・・・)
MF田中   5.5△(飛び出しまでは完璧だけど、その先の精度を上げてゴールを量産してほしい)
FWケンペス    7.0△(森本との関係が良さそう、久々の無双な立ち回りが他の試合でも出せるか?)

交代
FW森本  6.0△(敵陣で前を向いてタメを作れることを示した、これはチームにとって大きい)
MFキムヒョヌン  5.0△(守備固め要員だが、パスのセンスもなかなか非凡ボランチ起用もOKでは?)
MF大岩 5.0△(役割が地味なこともあり、入団時のハングリーさが感じられない気が・・・)   



  

2013年8月12日月曜日

深井正樹の復帰も暑さには勝てず・・・(第28節ギラヴァンツ北九州)

  去年まで居たオーロイが暑さに弱いことは周知の事実だったが、そもそもジェフというチームそのものが暑さに弱いことは2年前からわかっていたが・・・。ギラヴァンツ相手に前半はいつも通りの「省エネ運転」で煙に巻いたあと、後半立ち上がりで一気に叩き選手交代で乗り切る作戦が今節はうまく行きませんでした。

  試合序盤から明らかにジェフの選手だけ顔が赤くなっていて、コンディションの悪さが画面を通して伝わってきます。対する北九州は色黒の選手が多く、それほど表情に出ないようです。リンゴほっぺの山口キャプテンを初め、米倉、佐藤(健)、大塚、谷澤と「美白」系の選手が多いジェフにとって、顔色の変化は敵味方の心理に少なからず影響したように感じます。

  鈴木監督の采配にも疑問が残ります。暑さで集中力に欠けるミスが当然のように多発します。しかも戦術上、オーバーワークを強いられる米倉選手のエリアではよりいっそう「事故」に警戒しなければなりません。もはやこの暑さでは従来のクオリティを求めるのは無理だったのではないかとすら思います。前半から幾度となく、簡単に裏を取られる米倉選手のディフェンスは前節に続いて不安がつきまといます。PKこそ無かったですが、まだまだバイタルエリアでの守備の経験が乏しい米倉選手がゴールへ突進する相手に後ろからチャージを仕掛ければ、怖さ満点でPKや退場でなければ御の字という気分です。

  米倉選手もちょっと自信を無くしているようなプレーぶりもやや心配です。飛び出しこそはさすがですが、守備だけでなくパス・ドリブルもジャイール選手がいた頃のようなキレがないように感じます。もちろんこういう壁を幾つも乗り越えて凄い選手になっていってほしいのですが・・・。

  今節のゲームに関しては前半の出来を見るまでもなくシステムの変更が必要だったように感じます。チーム全体として球際で相手に圧倒されるシーンが多かったわけですから、やはり最強の対人プレーヤーのキムヒョヌン選手をベンチに90分置くのはどうだったのでしょうか?スタメンで竹内・キム・山口・大岩のDFラインでも良かったように感じます。コンディションがいまいちなケンペス選手を下げて田中選手の1トップで泥臭く1ゴールを目指してもよかったように思います。次節から2試合はケンペス選手が出場停止なので、田中選手の1トップかナム選手&大塚選手の2トップのどちらかになりそうです。

  後半の残り5分で出て来た深井選手も今節のような消耗戦ではそのスピードと球際の強さで1人で2〜3人分の活躍ができる選手だと思います。実際に出場した5分でジェフファンのハートを掴む熱いプレーを繰り広げました。枠内にほとんどシュートが行っていないジェフの現状では深井選手のミドルにも次節以降期待したいと思います。


ギラヴァンツ北九州1−0ジェフ千葉 


スタメン
GK岡本 7.0☆(今日も一人で鬼神の働きだったが、最後の不運な変則シュートはさすがに防げず・・・)
DF米倉 4.5★(判断や思い切りの悪さが裏目裏目に出てしまった、早くスランプを抜けてくれ)
DF竹内   6.0△(キム選手に負けない対人能力を発揮していて苦しむチームで一番動けていた)
DF山口(智)    6.0△(動けないチームの中でゴール前で奮闘して接戦を演出まずまずの働き)
DF大岩    4.5▲(せっかくのスタメンのチャンスもライバルとの違いを見せられず)
MF佐藤(健)   5.0▲(相手の出足の良さに後手後手、攻撃時のパスミスも目立つ)
MF伊藤  4.5▲(判断の遅さがことごとく響きチャンスを演出できず)
MF大塚   5.5△(まずまずの仕事だが、エースポジションを務めるからにはもっとイマジネーションを・・・)
MF谷澤    4.5▲(タイミングが合わなかったり、球際での弱さばかりが目に付いた)
MF田中   5.0▲(出足も良く頼りになるが、ゴールに迫るプレーの精度に難があった)
FWケンペス    4.5★(ドン引きDFだといつも苦労するようだ、サポートも少なくやや不憫ではあるが)

交代
DF佐藤(勇)  5.0▲(2列目で使ってほしい、ボランチに入れるならキムヒョヌンや山口慶では?)
MF兵働  4.5▲(最大のチャンスを逃してしまった活躍できるポジションはどこなのか?)
MF深井 5.5△(この試合唯一の明るい材料。出足の良さ球際の強さは攻撃陣ではピカイチ)   

2013年8月4日日曜日

出た!佐藤勇人の必殺カウンター(第27節水戸ホーリーホック)

  前節は久しぶりの敗戦が悔しすぎて記事が掛けませんでした・・・。結果こそ残しているけど、全くもって強いのか弱いのか分からないのが今年のジェフです。試合を見ているサポーターはもちろん、もしかしたらやっている選手達も同じ想いではないでしょうか。連勝していても内容が伴っていないので、選手たちも慢心することなく必死でプレーしている結果なのかもしれません。

  右SB米倉の大ブレイクに加えて、不動のレギュラーを掴んでいる大塚・伊藤の両選手がチームにとっていい結果をもたらしているのは間違いないでしょう。特に大塚・伊藤の両選手は去年はジェフサポーターに全く存在感を示すことができませんでした。彼らにとっては屈辱の1年だったと思います。今期も開幕からベンチにも入れない日々が続き、このまま1年終わったらサッカー選手の廃業も見えてくるくらいの厳しさはあったと思います。両選手の能力には疑いの余地もないですが、この2人の「背水の陣」といえる切実さ溢れるプレーはジェフにとって非常に大きいです。

  今節から兵働選手がスタメンに復帰しました。伊藤選手・サトケン選手のダブルボランチは今や絶対的なファーストチョイスになっているようで、兵働選手や佐藤勇人選手が入っても絶対に崩さない「形」になりつつあります。バックアップ要員としては山口慶選手くらいしか想定していないようです。もう少し攻守にパンチの効いたボランチを補強してほしい気がします。

  米倉選手が守備的なポジションで使われるようになったのとは対照的に、佐藤勇人選手は攻撃的なポジションへとコンバートされたようです。ご存知のように双子の弟はJリーグ屈指のストライカーということもあり、勇人選手も攻撃力に優れたMFで、その攻撃力はあのオシム監督の絶大なる信頼を得ていたほどでした。ここ数年はチーム戦術の中で守備的MFを任されていましたが、どこか戸惑いを感じている様子がありありと感じられました。J2初年の江尻体制ではチームの主軸としての存在感を放っていましたが、オーロイ加入の2年目から輝きが薄れてしまいました。

  前線に大柄な選手を置き、2列目にはスピードがあってボールキープに優れるタイプを置くという、ジェフはチーム作りのコンセプトがあまりにも「当たり前」すぎることで、戦力的に劣るであろうJ2の相手に面白いように金星を挙げられてしまいました。今年の戦術はその「王道」からの脱却が鈴木監督によって行われつつあるようです。去年の木山サッカーが強くなったと思ったらすぐに相手に研究されて、3連勝4連勝が果てしなく遠かったわけですから、大きな進歩をしていると思います。

  常に進化し続けるチーム戦術は、「ゼロトップ」「兵働ボランチ」「米倉SB」「チーム大塚」と対戦相手が対応しきれないほどのバリエーションを誇っています。そして新たに「オフェンシブ勇人」という、おそらくは江尻コーチの発案と思われる新戦術が導入されています。大塚or谷澤といった攻撃的な選手に変わって勇人選手が入ると、相手は「守備固め」と思って前掛りになります。そこをすかさず「カウンターの鬼」こと勇人選手が絶妙なタイミングとポジション取りでカウンター攻撃の主軸を担うわけです。今日はその狙いが上手くハマり、ダメ押しの2点目を見事にもぎ取りました。シーズン終盤のジェフの隠し玉戦術としてまた決定的な仕事を期待したいです。




ジェフ千葉2-0水戸ホーリーホック  得点者 米倉・田中

スタメン
GK岡本 8.5☆(今や日本最高のGKと言っても過言ではない!鬼セーブ連発で柱谷哲監督も脱帽?)
DF米倉 6.0△(決定力の高さが光るが無念の負傷交代でとても心配だ)
DF竹内   5.5▲(クリーンシートだが、パスミスで悪い流れを招いてしまった感がある)
DF山口(智)    6.0△(決定的なクリアやカバーリングが目立つ、さらに鈴木隆行選手を押さえ込んだ)
DF高橋    5.0▲(後味の悪いプレーが何度となく飛び出し、次節出場停止で代わりの選手の活躍次第でべンチ?)
MF佐藤(健)   6.0△(田中選手の不在を補うように前線に何度も顔を出すダイナモぶりは素晴らしい)
MF伊藤  5.5▲(セットプレーが少なく見せ場なし、攻撃回数が増えればゴール前FKも多くなるが・・・)
MF大塚   6.0△("宇佐美効果"でかなり燃えている、プレーの幅も毎試合ごとに広がってきた)
MF谷澤    6.0△(プロらしい優雅な先制アシストと2点目の起点とどちらも素晴らしかった)
MF兵働   5.5▲(パスの質は遠藤・二川レベル!大塚との役割分担にやや課題が・・・)
FWケンペス    5.0★(韓国人DFの前に沈黙、攻撃回数が少ないと見るべきものが少ないタイプのようだ)

交代
DF大岩  5.0▲(アクシデントによる出場もやや地味、去年のような大胆さを期待したい)
MF田中  6.0△(ダメ押し点お見事!パスミスもあったが失敗を恐れず突っ込めばとてもいいプレーがでるタイプ)
MF佐藤(勇)  6.0△(スタメン落ちこそしてるが、攻撃的ポジションで躍動!永輔の再来)   





2013年7月21日日曜日

「大塚ジェフ」と「宇佐美ガンバ」の終盤戦に突入の予感(第25節愛媛FC)

  ガンバとヴィッセルの首位攻防戦の前半を見ていたが、復帰初戦の宇佐美選手が早くも大暴れしていた。それほど派手なプレーは無かったが、やや失速気味だったガンバを再加速させる予感がプンプンしていた。ジェフのゲームが始まり、オンデマンドを切り替えると、いつも通りのジェフの「省エネ」型の前半が展開される。同じJ2でこれだけ温度差が変わってしまうのか・・・と、ややがっかりもするのだが、結果を出し続けているジェフのチーム戦術をサポーターも熟知しているので、不満があるわけではない。勝ち点3を必ず取りたいゲームでシュートが1本も打てずに20分以上が過ぎる。それでもジェフのペースとすら思えてしまう不思議な感覚がある。

  ほぼ同内容の前半を見せつけて5連勝を達成してきたジェフは2003年頃のオシム時代に匹敵するような「勝負強さ」を持っている気がする。端的に表現すると「ドMな前半」と「ドSな後半」のギャップで相手チームも訳分からない内に負けていく印象だ。前半は圧倒的に優勢だった相手サポーターをも、「今日は運がなかったな」と妙に納得させてしまうほどの絶妙なゲーム展開なのだ。両チームのサポーターはそれでいいだろうが、前半の冷めた内容を見せつけられるのはちょっと納得が行かない気もする。チケット料金を半額にすべきか?

  もしかしたら6連勝をいいことにジェフを買いかぶり過ぎているのかなという気もする。つまらない所でボールを失うケースが多く、DF陣とGKの岡本選手の奮闘が光る時間帯が続く。愛媛FCには失礼だが、もしもっと決定力がある相手だったら、一気に畳み掛けられていたかもしれない。結果的に米倉選手の決勝点で辛くも勝利をものにした。やはり米倉選手はスターだなと思うが、今日の最大のプレーはその直前に相手GKに弾かれた大塚選手の決定機だったように思う。チャンスらしいチャンスもなかったジェフが突然に見せたビッグプレーだった。ケンペス選手のポストからダイレクトにグランダーの縦パスが出てくる、抜け出した大塚選手がまるで香川真司選手かと思わせるような完璧なトラップでボールを置くが、シュートがやや甘くGKに弾かれた・・・。ちょっと残念な展開ではあるが、こんな凄いプレーが飛び出すと当然のようにチームのスイッチは入る。

  香川真司選手が加入した直後のドルトムントは、今とは違って無名選手の寄せ集めで今のセリエAのラツィオやパルマのような中堅チームに過ぎなかった。ゲーム展開も劣勢のものが多かったが、そんなチームに突如スイッチを入れるのが香川選手の役割だったように思う。今日の大塚選手のプレーには、どこかドルトムントの香川選手の面影があった。ご存知のようにドルトムントはシーズン2連覇を果たし、香川選手が抜けた今年もさらに成長しCL決勝にまでコマを進めた。香川選手を獲得した2010年の段階でこの状況を誰が予想しただろうか。

  もちろんドルトムントの選手達は無名ではあったが実力もあったのは確かだ。今ジェフでも米倉選手や田中選手、佐藤(健)選手などが脚光を浴び始めている。これらの選手が自信を持ってプレーするようになってからジェフはだいぶ強くなったように思う。そのスイッチを入れたのが大塚選手なのではないかと思う。開幕当初からナムスンウ選手やジャイール選手のきらめく才能の前に、正直言って大塚選手に期待を寄せる声は少なかったように思う。これもまるでドルトムント入団時の香川選手のようだ・・・。

  大塚選手のトラップを見て米倉選手にスイッチが入ったように思う。セットプレーのキッカーが伊藤選手になると、ここぞという局面で米倉選手はボールを要求することがある。ケンペス選手・山口(智)選手・竹内選手の3枚を囮に使って1本目のCKから米倉選手に合わせてくるとはいくらなんでも相手も想定外だろう・・・。

 モンテディオ山形0−3ジェフ千葉  得点者 山口(智)・大塚・ケンペス

スタメン
GK岡本 7.5☆(今やJ2だけでなく日本で一番ノっているGKか?無失点で勝利に大貢献)
DF米倉 6.0△(伊藤選手とのサインプレーで得点をもぎ取っていく"支配者"っぷりに脱帽)
DF竹内   6.0△(キムヒョヌンの出場停止も、代役として無難に相手をシャットアウトした)
DF山口(智)    6.0△(愛媛・伊藤選手のキレにも全く動じず、完全に復調した)
DF高橋    5.5▲(もっと大胆不敵に切り込んでゴールを狙っても良いのでは?)
MF佐藤(健)   6.0△(集中力もスピードもある欠かせない中堅選手)
MF伊藤  6.0△(セットプレーキッカーとして試合を決める力を今節も証明)
MF大塚   6.0△(パス・トラップ・ボールキープに加えて守備も上手くなってきた、J1復帰なら代表か?)
MF谷澤    5.0★(ちょっとコンディションを崩しているようで、キレがない。抗議シーンばかりで画面に登場)
MF田中   5.5▲(最終ラインから最前線まで米倉選手以上に多く顔を出す。ミスが減れば良いが・・・)
FWケンペス    6.0△(ゴールは奪えなかったが、相手にとって最大の脅威だった。)

交代
MF佐藤(勇)  5.0▲(左サイドに投入され、どうやら鈴木監督お得意のコンバートか?)
DF大岩 
MF山口(慶)    

2013年7月15日月曜日

2試合連続3-0なんてJ2戦歴でもほとんど無いのでは?(第24節モンテディオ山形)

  5連勝してしまった。決して相手を圧倒する展開ではなくて、どっちに転んでもおかしくないゲームだった。去年までなら負けていたようなゲームをことごとくモノにしているから驚きだ。この山形戦は前節のガンバ戦以上にチャンスが少なかった。いつものパス回しもかなりぎこちなくて、有効なパスがつながる展開がまったくできなかったが、相手の攻撃をキムヒョヌン選手が跳ね返し続け、田中選手と佐藤(健)選手がなり振り構わず追い回したことで、相手も攻撃のリズムができなかったようだ。

  とにかく見ていて眠くなってしまうゲームで、熱狂的なジェフファンでないとまったく楽しめないというのはプロサッカーとしてどうかという思いはある。3-0になった終盤にゾロゾロと帰り始める山形サポーターの怒りに満ちた行進はモンテディオの負け以上に、つまらないゲーム展開が原因だったように思う。Jリーグが必死に推進している「アクチュアリープレーイングタイム」がジェフはJ2で2番目に長くてモンテディオは下から2番目だそうだが、先週のガンバ戦とまったく同じスコアだったにも関わらず印象は全然違った。やはりリーグ1番目2番目のチームのゲームとなれば最高に楽しい。先週はそこまで感じなかったがこのモンテディオ戦を見て、改めて先週のゲームが「興行的」にも優れた素晴らしいゲームだったのだと再認識した。

  前回の対戦でいいようにやられたロメロ・フランク選手をチーム一丸となって封じ込めて決定的な仕事をさせなかったのが、ジェフとしては一番評価されるポイントだろう。ケンペス選手がガツガツと体を張って勝負を挑んだので、前回とはまったく勝手が違ったようで、今回のロメロ・フランク選手にはまったく怖さがなかった。また前回はフクアリで完全に走り負けたサイドは、前半からかなり自重してスペースを相手に与えない作戦を遂行した。今回はサイドの裏を獲られて抜けだされるシーンがほとんどなく、米倉・高橋の両選手が必死に喰らい付いてくるなかでは、そうそう簡単には攻撃の形にはならなかった。その分ジェフも全く攻撃に人数を割く事ができず、山口(智)選手の機転で早いリスタートからの大きな展開が上手くハマって先制できたから良かったものの、0-0のまま終盤に突入していたらスコアレスドローで御の字だった。

  今日は3点目にケンペス選手が得点してくれてとても良かったと思う。1点目も2点目もケンペス選手の泥臭い頑張りの結果から生まれたゴールなので、実質的にはハットトリックと言ってもいいくらいの活躍だった。今日はジェフの中でひと際体調が良かったようで、狭いスペースでもボールをしっかり収めていたし、高い位置でのインターセプトも度々あった。シュートチャンスではことごとく左足のコースが切られていて、すべて逆足だったがとても良いシュートが飛んでいた。ここまで頑張ってくれれば鈴木監督もお気に入りのナムスンウ選手を投入することを躊躇ってしまうだろう。2トップの位置にケンペス選手と大塚選手が入りナムスンウ選手が控えていて、出れば3人ともゴールしてしまうくらい調子がいいので、期待の井出選手や町田選手を実戦でなかなか使えないのが辛いところだ・・・。




 モンテディオ山形0−3ジェフ千葉  得点者 山口(智)・大塚・ケンペス

スタメン
GK岡本 6.5△(一時期の不調を完全に脱したようだ。パーフェクトゲームでは?)
DF米倉 6.0△(戦術的に低い位置にいたためにあまり目立てず。効果的なボールキープは頼もしいが・・・)
DFキムヒョヌン   6.5△(J2屈指の大型ストライカー林選手をほぼ完封した!)
DF山口(智)    6.0△(ベテランらしい機転からの先制点でチームに勝ちを引き寄せたのは見事)
DF高橋    5.5▲(左のワイドからの展開のショボさから、相手チームにナメられている。)
MF佐藤(健)   6.0△(古巣対決で安定したプレー。米倉選手へのサイドチェンジでもっと魅せてほしいかも。)
MF伊藤  5.5▲(ガンバ相手に大胆不敵なパスを連発した前節がウソのように沈黙。)
MF大塚   5.5▲(2点目は見事だが疲れもあるのかキレがなかった。ケンペスの「おこぼれ」だけでは・・・)
MF谷澤    5.5▲(序盤のケンペスからの気持ちの籠ったパスに応えられないのはプロサッカーとはいえない)
MF田中   6.5△(運動量が目立って多い。攻撃面は見るものが少なかったが勝利に貢献)
FWケンペス    6.5☆(今日は孤立気味ながらも十分な仕事が出来た。3点を演出したのは立派。)

交代
DF大岩 
MF山口(慶)    
DF竹内





  

2013年7月10日水曜日

ガンバ・ヴィッセル・サンガに無敗でシーズンを勝ち抜けるか?(第23節ガンバ大阪)

  やはりというか、ジェフは戦力が整った相手と戦うとやたらと強いです。J2に落ちてから天皇杯でのJ1チームとの対戦成績は勝ち越していることからもそれは証明されています。柏レイソルやFC東京がJ2を独走したシーズンだってこの両チームとの直接対決はまったくの五分に持ち込んでいるほどです。そしてこのガンバ戦もまたそんなジェフの特徴が最大限に発揮されたゲームになりました。

  スコアこそ3-0の完勝ですが、内容ではそこまで差はなかったように思います。試合開始直後からガンバの想像を絶する早いパス回しの前に、まったく対応できないジェフは次々にチャンスを作られました。そのピンチの時間帯に獅子奮迅の働きでガンバの攻撃を跳ね返したのが、キム=ヒョヌン選手と山口智選手の両CBです。キム選手が潰しに行き山口選手がカバーするという明確な役割分担もはっきりしてきて、コンビが良くなってきて頼もしコンビになってきています。パウリーニョ選手のミドルはいよいよやられたかと思いましたが、これが幸運にもバーを叩くと直後の反撃から米倉選手があっさり先制に成功してガンバの出鼻をくじきました。

  最近のジェフのカウンターは去年以上に凄みが出て来たように感じます。特に相手の少なくなった守備陣は米倉選手のサイドをケアするために1人取られるので、中央の人数はさらに手薄になります。米倉選手も1対1の強さはJ2最強レベルと言っていいほどに急成長を遂げていて、特にカウンターの局面でボールを受ければほぼ確実にビッグチャンスを演出してくれます。要するにJ2のDFでは米倉選手を1人ではまず止めきれなくなっています。代表の今野選手とのマッチアップなどあれば面白いと思ったのですが、このゲームでの今野選手の相手は元ガンバで注目されていた大塚選手でした。

  大塚選手もスタメンに定着しつつあり、ゲームにもかなり慣れてきてプレーのクオリティがどんどん高まっているように感じます。とくに伊藤選手と一緒に使われることで相乗効果が生まれているようです。開幕からのスタメンでは兵働選手とジャイール選手くらいしか、米倉選手のサイド突破に効果的なパスを供給できなかったですが、今では大塚選手と伊藤選手がチャンスと見るや米倉選手に綺麗にスルーパスを通してきます。谷澤選手や田中選手から米倉選手へつながる攻撃がとても少なくて、いつもイライラしていたのですがここにきてこの2人は最前線のアタッカーとして米倉選手のクロスに詰める役割になっています。

  大塚選手と今野選手、谷澤選手と加地選手など激しいマッチアップでガンバの主力選手をイライラさせることに成功したのも、勝利に大きく貢献したようです。さらに遠藤選手の不調もジェフにとっては幸いしました。ジェフの待望の追加点はライバル選手の加入でお尻に火が付いた高橋選手のいつも以上の頑張りから、大塚選手がFWらしい綺麗なシュートを決めました。とりあえず様々な要素が徹底的にジェフによって有利に働いたようです。

  ジェフ千葉3−0ガンバ大阪  得点者 米倉・大塚・山口

スタメン
GK岡本 7.0△(再三に渡る好セーブを連発し相手GKより完全に出来で上回る)
DF米倉 7.0△(なかなかのスケールを感じる選手に成長した、香川真司のような輝きがある)
DFキムヒョヌン   7.0△(この数戦のスタメンですでにJ2最強のCBであることを証明した)
DF山口(智)    7.0△(今日は守備での好プレーが目立った、古巣に一撃もさすがスター選手といったところか)
DF高橋    6.5△(勝負を決めた2点目のアシストは見事、更なるレベルアップの予感も)
MF佐藤(健)   6.0△(不動のレギュラーは認めるが、さらに質の高い攻撃力があれば・・・)
MF伊藤  6.0△(セットプレーでの期待感はすでに兵働選手を上回っているかも?)
MF大塚   7.0☆(責任感のあるプレーでチームメートから信頼される前線になりつつある今日は特に良かった)
MF谷澤    5.5▲(加地選手に仕事をさせない粘り腰が一番目立っていた攻撃がちょっと物足りない)
MF田中   6.0△(遠藤選手へのプレッシャーが強烈で守備に貢献)
FWケンペス    5.5▲(このゲームはいまいち乗り切れなかった?)

交代
MFナムスンウ 5.5▲(入ってからガンバのペースになったのがやや残念)
DF大岩    
DF佐藤(勇)