2013年1月27日日曜日

今年のジェフの10番について

  今年のジェフの10番兵働選手の能力を認めていないわけではないのですが、この選手のプレーエリアによってジェフの戦術が大きく左右されてしまう感があります。去年の開幕以来、トップ下かボランチかで木山監督も起用を迷っていた節がありました。相手が戦力・戦術的に明らかに格下のレベルのチームならどちらで使っても攻撃の起点としてとてもよく機能します。しかし相手がスピードとパワーでジェフを上回るような元気なチームだったりすると、兵働選手の使い方が難しくなる印象です。攻撃的ポジションに使うと、前への出しどころが少ない上、マークがキツく孤立することも多い。逆に守備的ポジションだと戻りが遅いので相手のカウンターに遭いやすく、左サイドバックに攻撃的な武田選手の裏のポジションがカバーできなくて失点するケースが目立ちました。
  シーズン後半にはボランチでの起用は断念されたようで、トップ下に定着しました。しかし効果的なチャンスメイクとしては低いポジションからカウンターに移る時に精度の高いパスが一番貢献していたと思います。一方で高いポジションになるとジェフの速い攻撃陣のなかで一人だけややリズムが掴めていなかったです。ジェフの速いカウンターからやや遅れてゴール前に突入してきて、こぼれ球を押し込むシーンも見れれましたが・・・。確かに相手が弱く人数をかけて押し込む展開では狭いスペースでも正確なパスが通せる技術は頼りになります。トップ下に兵働選手を固定したことで、1トップにオーロイ選手を使いにくくなりました。この前線コンビでは機動力が低すぎてバランスが悪いのは誰の目にも明らかでしょう。そしてまさにこのタイミングで好調だった藤田選手が怪我で離脱したりして、やりくりが厳しくなりました。前半にはワールドクラスの外国人選手を複数ベンチに座らせていたジェフが後半にこんなに苦しむとは想像もしませんでした。レジナウド選手かマーク=ミリガン選手のどちらかを残しておけば・・・。とか考えてしまいます。どちらも本来の実力を発揮すれば兵働選手をサポートしてさらにチームにプラスαの力をもたらすことができたと思います。
  期待の新外国人選手は機動力があって兵働選手と組みやすい選手であってほしいと思います。兵働選手がもっと楽にプレーできるようになれば、どんなタイプのチームにも安定して実力を発揮できる「強い」チームになると思います。

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