2013年2月9日土曜日

J2を面白くする気か?

  去年、ガンバ大阪とヴィッセル神戸がJ2に降格して、J1昇格決定戦で大分トリニータがジェフ千葉に勝ったとき、「ちょっとキナ臭いな・・・」と感じた人は結構いたのではないでしょうか?千葉ファンの私も、決定戦の相手が大分になったときに「ヤバいかも・・・」と嫌な予感がしました。いまヨーロッパや韓国のみならず、世界中のプロサッカーが・・・、いやサッカーだけに限った話ではなく他のスポーツならもっと露骨に・・・。

  ガンバ大阪はパナソニックが、ヴィッセル神戸は楽天が、ジェフ千葉はJR東日本が親会社なので、Jリーグのクラブの中ではかなり安定した経営基盤を持っています。J2だとしても、すぐに経営危機(赤字ではあるが・・・)で撤退(クラブ解散)という可能性は少ないでしょう。まあJリーグ全体を見た時に(J1・J2入れ替えが)都合がよいようになったのではないか・・・。

  まだ20年の歴史しかないJリーグです。バブルの頃に構想がつくられたのですが、よくぞここまで持ちこたえたと思います。日本にはプロ野球という異次元の完成されたプロスポーツがあります。これは高度経済成長期以来の日本の溢れ出る経済力を存分に使って世界でも有数の歴史と高度な経営ノウハウを持った日本が世界に誇るプロスポーツです。しかしJリーグは低成長の時代にマイナースポーツをプロ化する難易度の高い興行でした。

  Jリーグ開幕当初に「欧州プロサッカーの本質」について熱く語る本がよく出されていました。この類いの本を読んで、閉塞感を抱えていた日本にはサッカーが合っていると感じた人も多かったのではないでしょうか?当時の欧州サッカーは今のような「30億円の移籍金」なんてありません。欧州も80年代の不況を乗り越えつつあった時代で、プロサッカーの意義は戦争をすることがなくなった男達の闘争本能を満たすための「日曜日の儀式」などと語られていました。この本質はJリーグにも受け継がれていると感じます。

  私は東京在住なのですが、まだ学生の頃に味の素スタジアムでFC東京戦を見たことが何度かあります。一度、ジェフが3-0で勝った時がありました(崔龍洙やムイチンがいた頃)。帰りの京王線で目の前にフラッグや段幕を持ったFC東京のサポーターがいる中、友達と一緒に「村井のクロスすごかったよな〜」などとちょっと大きめの声で話すのが最高に気持ち良かったのをよく覚えています。かなり軽卒な行動だったのですが(とても危険です)、それでも瓦斯サポのおばさんが凄い形相で睨んできたのが忘れられませんね!

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