2013年8月4日日曜日

出た!佐藤勇人の必殺カウンター(第27節水戸ホーリーホック)

  前節は久しぶりの敗戦が悔しすぎて記事が掛けませんでした・・・。結果こそ残しているけど、全くもって強いのか弱いのか分からないのが今年のジェフです。試合を見ているサポーターはもちろん、もしかしたらやっている選手達も同じ想いではないでしょうか。連勝していても内容が伴っていないので、選手たちも慢心することなく必死でプレーしている結果なのかもしれません。

  右SB米倉の大ブレイクに加えて、不動のレギュラーを掴んでいる大塚・伊藤の両選手がチームにとっていい結果をもたらしているのは間違いないでしょう。特に大塚・伊藤の両選手は去年はジェフサポーターに全く存在感を示すことができませんでした。彼らにとっては屈辱の1年だったと思います。今期も開幕からベンチにも入れない日々が続き、このまま1年終わったらサッカー選手の廃業も見えてくるくらいの厳しさはあったと思います。両選手の能力には疑いの余地もないですが、この2人の「背水の陣」といえる切実さ溢れるプレーはジェフにとって非常に大きいです。

  今節から兵働選手がスタメンに復帰しました。伊藤選手・サトケン選手のダブルボランチは今や絶対的なファーストチョイスになっているようで、兵働選手や佐藤勇人選手が入っても絶対に崩さない「形」になりつつあります。バックアップ要員としては山口慶選手くらいしか想定していないようです。もう少し攻守にパンチの効いたボランチを補強してほしい気がします。

  米倉選手が守備的なポジションで使われるようになったのとは対照的に、佐藤勇人選手は攻撃的なポジションへとコンバートされたようです。ご存知のように双子の弟はJリーグ屈指のストライカーということもあり、勇人選手も攻撃力に優れたMFで、その攻撃力はあのオシム監督の絶大なる信頼を得ていたほどでした。ここ数年はチーム戦術の中で守備的MFを任されていましたが、どこか戸惑いを感じている様子がありありと感じられました。J2初年の江尻体制ではチームの主軸としての存在感を放っていましたが、オーロイ加入の2年目から輝きが薄れてしまいました。

  前線に大柄な選手を置き、2列目にはスピードがあってボールキープに優れるタイプを置くという、ジェフはチーム作りのコンセプトがあまりにも「当たり前」すぎることで、戦力的に劣るであろうJ2の相手に面白いように金星を挙げられてしまいました。今年の戦術はその「王道」からの脱却が鈴木監督によって行われつつあるようです。去年の木山サッカーが強くなったと思ったらすぐに相手に研究されて、3連勝4連勝が果てしなく遠かったわけですから、大きな進歩をしていると思います。

  常に進化し続けるチーム戦術は、「ゼロトップ」「兵働ボランチ」「米倉SB」「チーム大塚」と対戦相手が対応しきれないほどのバリエーションを誇っています。そして新たに「オフェンシブ勇人」という、おそらくは江尻コーチの発案と思われる新戦術が導入されています。大塚or谷澤といった攻撃的な選手に変わって勇人選手が入ると、相手は「守備固め」と思って前掛りになります。そこをすかさず「カウンターの鬼」こと勇人選手が絶妙なタイミングとポジション取りでカウンター攻撃の主軸を担うわけです。今日はその狙いが上手くハマり、ダメ押しの2点目を見事にもぎ取りました。シーズン終盤のジェフの隠し玉戦術としてまた決定的な仕事を期待したいです。




ジェフ千葉2-0水戸ホーリーホック  得点者 米倉・田中

スタメン
GK岡本 8.5☆(今や日本最高のGKと言っても過言ではない!鬼セーブ連発で柱谷哲監督も脱帽?)
DF米倉 6.0△(決定力の高さが光るが無念の負傷交代でとても心配だ)
DF竹内   5.5▲(クリーンシートだが、パスミスで悪い流れを招いてしまった感がある)
DF山口(智)    6.0△(決定的なクリアやカバーリングが目立つ、さらに鈴木隆行選手を押さえ込んだ)
DF高橋    5.0▲(後味の悪いプレーが何度となく飛び出し、次節出場停止で代わりの選手の活躍次第でべンチ?)
MF佐藤(健)   6.0△(田中選手の不在を補うように前線に何度も顔を出すダイナモぶりは素晴らしい)
MF伊藤  5.5▲(セットプレーが少なく見せ場なし、攻撃回数が増えればゴール前FKも多くなるが・・・)
MF大塚   6.0△("宇佐美効果"でかなり燃えている、プレーの幅も毎試合ごとに広がってきた)
MF谷澤    6.0△(プロらしい優雅な先制アシストと2点目の起点とどちらも素晴らしかった)
MF兵働   5.5▲(パスの質は遠藤・二川レベル!大塚との役割分担にやや課題が・・・)
FWケンペス    5.0★(韓国人DFの前に沈黙、攻撃回数が少ないと見るべきものが少ないタイプのようだ)

交代
DF大岩  5.0▲(アクシデントによる出場もやや地味、去年のような大胆さを期待したい)
MF田中  6.0△(ダメ押し点お見事!パスミスもあったが失敗を恐れず突っ込めばとてもいいプレーがでるタイプ)
MF佐藤(勇)  6.0△(スタメン落ちこそしてるが、攻撃的ポジションで躍動!永輔の再来)   





2013年7月21日日曜日

「大塚ジェフ」と「宇佐美ガンバ」の終盤戦に突入の予感(第25節愛媛FC)

  ガンバとヴィッセルの首位攻防戦の前半を見ていたが、復帰初戦の宇佐美選手が早くも大暴れしていた。それほど派手なプレーは無かったが、やや失速気味だったガンバを再加速させる予感がプンプンしていた。ジェフのゲームが始まり、オンデマンドを切り替えると、いつも通りのジェフの「省エネ」型の前半が展開される。同じJ2でこれだけ温度差が変わってしまうのか・・・と、ややがっかりもするのだが、結果を出し続けているジェフのチーム戦術をサポーターも熟知しているので、不満があるわけではない。勝ち点3を必ず取りたいゲームでシュートが1本も打てずに20分以上が過ぎる。それでもジェフのペースとすら思えてしまう不思議な感覚がある。

  ほぼ同内容の前半を見せつけて5連勝を達成してきたジェフは2003年頃のオシム時代に匹敵するような「勝負強さ」を持っている気がする。端的に表現すると「ドMな前半」と「ドSな後半」のギャップで相手チームも訳分からない内に負けていく印象だ。前半は圧倒的に優勢だった相手サポーターをも、「今日は運がなかったな」と妙に納得させてしまうほどの絶妙なゲーム展開なのだ。両チームのサポーターはそれでいいだろうが、前半の冷めた内容を見せつけられるのはちょっと納得が行かない気もする。チケット料金を半額にすべきか?

  もしかしたら6連勝をいいことにジェフを買いかぶり過ぎているのかなという気もする。つまらない所でボールを失うケースが多く、DF陣とGKの岡本選手の奮闘が光る時間帯が続く。愛媛FCには失礼だが、もしもっと決定力がある相手だったら、一気に畳み掛けられていたかもしれない。結果的に米倉選手の決勝点で辛くも勝利をものにした。やはり米倉選手はスターだなと思うが、今日の最大のプレーはその直前に相手GKに弾かれた大塚選手の決定機だったように思う。チャンスらしいチャンスもなかったジェフが突然に見せたビッグプレーだった。ケンペス選手のポストからダイレクトにグランダーの縦パスが出てくる、抜け出した大塚選手がまるで香川真司選手かと思わせるような完璧なトラップでボールを置くが、シュートがやや甘くGKに弾かれた・・・。ちょっと残念な展開ではあるが、こんな凄いプレーが飛び出すと当然のようにチームのスイッチは入る。

  香川真司選手が加入した直後のドルトムントは、今とは違って無名選手の寄せ集めで今のセリエAのラツィオやパルマのような中堅チームに過ぎなかった。ゲーム展開も劣勢のものが多かったが、そんなチームに突如スイッチを入れるのが香川選手の役割だったように思う。今日の大塚選手のプレーには、どこかドルトムントの香川選手の面影があった。ご存知のようにドルトムントはシーズン2連覇を果たし、香川選手が抜けた今年もさらに成長しCL決勝にまでコマを進めた。香川選手を獲得した2010年の段階でこの状況を誰が予想しただろうか。

  もちろんドルトムントの選手達は無名ではあったが実力もあったのは確かだ。今ジェフでも米倉選手や田中選手、佐藤(健)選手などが脚光を浴び始めている。これらの選手が自信を持ってプレーするようになってからジェフはだいぶ強くなったように思う。そのスイッチを入れたのが大塚選手なのではないかと思う。開幕当初からナムスンウ選手やジャイール選手のきらめく才能の前に、正直言って大塚選手に期待を寄せる声は少なかったように思う。これもまるでドルトムント入団時の香川選手のようだ・・・。

  大塚選手のトラップを見て米倉選手にスイッチが入ったように思う。セットプレーのキッカーが伊藤選手になると、ここぞという局面で米倉選手はボールを要求することがある。ケンペス選手・山口(智)選手・竹内選手の3枚を囮に使って1本目のCKから米倉選手に合わせてくるとはいくらなんでも相手も想定外だろう・・・。

 モンテディオ山形0−3ジェフ千葉  得点者 山口(智)・大塚・ケンペス

スタメン
GK岡本 7.5☆(今やJ2だけでなく日本で一番ノっているGKか?無失点で勝利に大貢献)
DF米倉 6.0△(伊藤選手とのサインプレーで得点をもぎ取っていく"支配者"っぷりに脱帽)
DF竹内   6.0△(キムヒョヌンの出場停止も、代役として無難に相手をシャットアウトした)
DF山口(智)    6.0△(愛媛・伊藤選手のキレにも全く動じず、完全に復調した)
DF高橋    5.5▲(もっと大胆不敵に切り込んでゴールを狙っても良いのでは?)
MF佐藤(健)   6.0△(集中力もスピードもある欠かせない中堅選手)
MF伊藤  6.0△(セットプレーキッカーとして試合を決める力を今節も証明)
MF大塚   6.0△(パス・トラップ・ボールキープに加えて守備も上手くなってきた、J1復帰なら代表か?)
MF谷澤    5.0★(ちょっとコンディションを崩しているようで、キレがない。抗議シーンばかりで画面に登場)
MF田中   5.5▲(最終ラインから最前線まで米倉選手以上に多く顔を出す。ミスが減れば良いが・・・)
FWケンペス    6.0△(ゴールは奪えなかったが、相手にとって最大の脅威だった。)

交代
MF佐藤(勇)  5.0▲(左サイドに投入され、どうやら鈴木監督お得意のコンバートか?)
DF大岩 
MF山口(慶)    

2013年7月15日月曜日

2試合連続3-0なんてJ2戦歴でもほとんど無いのでは?(第24節モンテディオ山形)

  5連勝してしまった。決して相手を圧倒する展開ではなくて、どっちに転んでもおかしくないゲームだった。去年までなら負けていたようなゲームをことごとくモノにしているから驚きだ。この山形戦は前節のガンバ戦以上にチャンスが少なかった。いつものパス回しもかなりぎこちなくて、有効なパスがつながる展開がまったくできなかったが、相手の攻撃をキムヒョヌン選手が跳ね返し続け、田中選手と佐藤(健)選手がなり振り構わず追い回したことで、相手も攻撃のリズムができなかったようだ。

  とにかく見ていて眠くなってしまうゲームで、熱狂的なジェフファンでないとまったく楽しめないというのはプロサッカーとしてどうかという思いはある。3-0になった終盤にゾロゾロと帰り始める山形サポーターの怒りに満ちた行進はモンテディオの負け以上に、つまらないゲーム展開が原因だったように思う。Jリーグが必死に推進している「アクチュアリープレーイングタイム」がジェフはJ2で2番目に長くてモンテディオは下から2番目だそうだが、先週のガンバ戦とまったく同じスコアだったにも関わらず印象は全然違った。やはりリーグ1番目2番目のチームのゲームとなれば最高に楽しい。先週はそこまで感じなかったがこのモンテディオ戦を見て、改めて先週のゲームが「興行的」にも優れた素晴らしいゲームだったのだと再認識した。

  前回の対戦でいいようにやられたロメロ・フランク選手をチーム一丸となって封じ込めて決定的な仕事をさせなかったのが、ジェフとしては一番評価されるポイントだろう。ケンペス選手がガツガツと体を張って勝負を挑んだので、前回とはまったく勝手が違ったようで、今回のロメロ・フランク選手にはまったく怖さがなかった。また前回はフクアリで完全に走り負けたサイドは、前半からかなり自重してスペースを相手に与えない作戦を遂行した。今回はサイドの裏を獲られて抜けだされるシーンがほとんどなく、米倉・高橋の両選手が必死に喰らい付いてくるなかでは、そうそう簡単には攻撃の形にはならなかった。その分ジェフも全く攻撃に人数を割く事ができず、山口(智)選手の機転で早いリスタートからの大きな展開が上手くハマって先制できたから良かったものの、0-0のまま終盤に突入していたらスコアレスドローで御の字だった。

  今日は3点目にケンペス選手が得点してくれてとても良かったと思う。1点目も2点目もケンペス選手の泥臭い頑張りの結果から生まれたゴールなので、実質的にはハットトリックと言ってもいいくらいの活躍だった。今日はジェフの中でひと際体調が良かったようで、狭いスペースでもボールをしっかり収めていたし、高い位置でのインターセプトも度々あった。シュートチャンスではことごとく左足のコースが切られていて、すべて逆足だったがとても良いシュートが飛んでいた。ここまで頑張ってくれれば鈴木監督もお気に入りのナムスンウ選手を投入することを躊躇ってしまうだろう。2トップの位置にケンペス選手と大塚選手が入りナムスンウ選手が控えていて、出れば3人ともゴールしてしまうくらい調子がいいので、期待の井出選手や町田選手を実戦でなかなか使えないのが辛いところだ・・・。




 モンテディオ山形0−3ジェフ千葉  得点者 山口(智)・大塚・ケンペス

スタメン
GK岡本 6.5△(一時期の不調を完全に脱したようだ。パーフェクトゲームでは?)
DF米倉 6.0△(戦術的に低い位置にいたためにあまり目立てず。効果的なボールキープは頼もしいが・・・)
DFキムヒョヌン   6.5△(J2屈指の大型ストライカー林選手をほぼ完封した!)
DF山口(智)    6.0△(ベテランらしい機転からの先制点でチームに勝ちを引き寄せたのは見事)
DF高橋    5.5▲(左のワイドからの展開のショボさから、相手チームにナメられている。)
MF佐藤(健)   6.0△(古巣対決で安定したプレー。米倉選手へのサイドチェンジでもっと魅せてほしいかも。)
MF伊藤  5.5▲(ガンバ相手に大胆不敵なパスを連発した前節がウソのように沈黙。)
MF大塚   5.5▲(2点目は見事だが疲れもあるのかキレがなかった。ケンペスの「おこぼれ」だけでは・・・)
MF谷澤    5.5▲(序盤のケンペスからの気持ちの籠ったパスに応えられないのはプロサッカーとはいえない)
MF田中   6.5△(運動量が目立って多い。攻撃面は見るものが少なかったが勝利に貢献)
FWケンペス    6.5☆(今日は孤立気味ながらも十分な仕事が出来た。3点を演出したのは立派。)

交代
DF大岩 
MF山口(慶)    
DF竹内





  

2013年7月10日水曜日

ガンバ・ヴィッセル・サンガに無敗でシーズンを勝ち抜けるか?(第23節ガンバ大阪)

  やはりというか、ジェフは戦力が整った相手と戦うとやたらと強いです。J2に落ちてから天皇杯でのJ1チームとの対戦成績は勝ち越していることからもそれは証明されています。柏レイソルやFC東京がJ2を独走したシーズンだってこの両チームとの直接対決はまったくの五分に持ち込んでいるほどです。そしてこのガンバ戦もまたそんなジェフの特徴が最大限に発揮されたゲームになりました。

  スコアこそ3-0の完勝ですが、内容ではそこまで差はなかったように思います。試合開始直後からガンバの想像を絶する早いパス回しの前に、まったく対応できないジェフは次々にチャンスを作られました。そのピンチの時間帯に獅子奮迅の働きでガンバの攻撃を跳ね返したのが、キム=ヒョヌン選手と山口智選手の両CBです。キム選手が潰しに行き山口選手がカバーするという明確な役割分担もはっきりしてきて、コンビが良くなってきて頼もしコンビになってきています。パウリーニョ選手のミドルはいよいよやられたかと思いましたが、これが幸運にもバーを叩くと直後の反撃から米倉選手があっさり先制に成功してガンバの出鼻をくじきました。

  最近のジェフのカウンターは去年以上に凄みが出て来たように感じます。特に相手の少なくなった守備陣は米倉選手のサイドをケアするために1人取られるので、中央の人数はさらに手薄になります。米倉選手も1対1の強さはJ2最強レベルと言っていいほどに急成長を遂げていて、特にカウンターの局面でボールを受ければほぼ確実にビッグチャンスを演出してくれます。要するにJ2のDFでは米倉選手を1人ではまず止めきれなくなっています。代表の今野選手とのマッチアップなどあれば面白いと思ったのですが、このゲームでの今野選手の相手は元ガンバで注目されていた大塚選手でした。

  大塚選手もスタメンに定着しつつあり、ゲームにもかなり慣れてきてプレーのクオリティがどんどん高まっているように感じます。とくに伊藤選手と一緒に使われることで相乗効果が生まれているようです。開幕からのスタメンでは兵働選手とジャイール選手くらいしか、米倉選手のサイド突破に効果的なパスを供給できなかったですが、今では大塚選手と伊藤選手がチャンスと見るや米倉選手に綺麗にスルーパスを通してきます。谷澤選手や田中選手から米倉選手へつながる攻撃がとても少なくて、いつもイライラしていたのですがここにきてこの2人は最前線のアタッカーとして米倉選手のクロスに詰める役割になっています。

  大塚選手と今野選手、谷澤選手と加地選手など激しいマッチアップでガンバの主力選手をイライラさせることに成功したのも、勝利に大きく貢献したようです。さらに遠藤選手の不調もジェフにとっては幸いしました。ジェフの待望の追加点はライバル選手の加入でお尻に火が付いた高橋選手のいつも以上の頑張りから、大塚選手がFWらしい綺麗なシュートを決めました。とりあえず様々な要素が徹底的にジェフによって有利に働いたようです。

  ジェフ千葉3−0ガンバ大阪  得点者 米倉・大塚・山口

スタメン
GK岡本 7.0△(再三に渡る好セーブを連発し相手GKより完全に出来で上回る)
DF米倉 7.0△(なかなかのスケールを感じる選手に成長した、香川真司のような輝きがある)
DFキムヒョヌン   7.0△(この数戦のスタメンですでにJ2最強のCBであることを証明した)
DF山口(智)    7.0△(今日は守備での好プレーが目立った、古巣に一撃もさすがスター選手といったところか)
DF高橋    6.5△(勝負を決めた2点目のアシストは見事、更なるレベルアップの予感も)
MF佐藤(健)   6.0△(不動のレギュラーは認めるが、さらに質の高い攻撃力があれば・・・)
MF伊藤  6.0△(セットプレーでの期待感はすでに兵働選手を上回っているかも?)
MF大塚   7.0☆(責任感のあるプレーでチームメートから信頼される前線になりつつある今日は特に良かった)
MF谷澤    5.5▲(加地選手に仕事をさせない粘り腰が一番目立っていた攻撃がちょっと物足りない)
MF田中   6.0△(遠藤選手へのプレッシャーが強烈で守備に貢献)
FWケンペス    5.5▲(このゲームはいまいち乗り切れなかった?)

交代
MFナムスンウ 5.5▲(入ってからガンバのペースになったのがやや残念)
DF大岩    
DF佐藤(勇)

2013年6月29日土曜日

江尻"バルサ"サッカーの完成か?(第21節東京ヴェルディ)

  「パス回しではなくて、ゴールを見に来たんだ!」というスタンドのやきもきする空気を知ってか知らずか・・・。先制点があっさり入ってしまったので、前半はパスの上手さにみんな完全に「酔って」ましたね。それにしてもパス回しだけは恐ろしく上手い、いつからこんなチームになったのか? 来週のガンバ戦も「パスで勝てる」のではというほど自信満々に回していきます。もっともジャイール選手とケンペス選手のいる「パワー&スピード」の攻撃で輝いていた米倉選手の良さがちょっと霞んでいた気もしますが・・・。

  特に上手いのは主力の怪我でスタメンを掴んだ、大塚・伊藤・ナムスンウの3選手で、視野も広くボールロストもほとんどなく、ピッチの中央でも中田英寿のようにボールを受けてました。この圧倒的なポゼッションの成果もあって、前半から守備に奔走したヴェルディの足が後半になって完全に止まりました。このサブ組の「高い技術」に触発されたのか、いつもはつまらないロストを繰り返す田中佑昌選手までもが、「オシャレ」なパスを繰り出していました。米倉・谷澤のスタメン組両選手がイマイチ乗り切れない中で、田中選手は上手くハマっていました、スタメン・サブのどちらともシンクロできるこの選手はとても貴重かもしれないです。

  前半に3−0でリードみたいな展開になれば、町田選手の出番かなと期待したのですが、そんなに甘くはなかったですね。怪我人続出で「野戦病院」の攻撃陣ですが、2トップを組んだ大塚選手とナムスンウ選手がゴールを決めてくれました。ナムスンウ選手は相手のミスを逃さず、ほぼ一人でゴールをもぎ取りました。シュートに行くスピードはケンペス選手並みに優れているので、小柄でも前を向かせたら相手にとって一番怖い選手かもしれません。

  大塚選手のゴールはスタメン組がたっぷりのお膳立てをしたゴールでした。谷澤選手のスルーパスに田中選手が走り込み、相手の3人のブロックに右足のシュートコースを消されるも、なかなかのキレで左から突進して、シュートでそこに詰めた大塚選手が難なくゴールだったのですが、ゴール正面に大塚選手よりも早く詰めてきたのが、「カウンターの鬼」の佐藤勇人選手でした。オシム監督時代から賞讃されて来た得意の「詰め」が相手のマーカーを引き付けていたからこその、大塚選手のゴールだったと思います。

  守備陣でも竹内選手の代わりにスタメンを張ったキムヒョヌン選手が"レジェンド"高原選手を完封したのも大きかったです。カバーリングで不在の時に1失点こそしましたが、キム選手が君臨するジェフゴール前は常にキム選手が制空権を握っていました。このプレーがコンスタントに出来るならスタメン獲得かなという気がします。

ジェフ千葉2−1東京ヴェルディ  得点者 ナムスンウ・大塚

スタメン
GK岡本 5.5△(クロスボールの対応が見ていてちょっと怖い気が・・・)
DF米倉 6.0△(控えめながらも1プレーをしかっりビッグチャンスにつなげる力はさすが)
DFキムヒョヌン   6.5△(ヘディングの強さと速さを備えていて初CBでも頼もしい働き)
DF山口(智)    6.0△(終始落ち着いていて、キムとの連携もとても良かった)
DF高橋    5.0★(果敢なインターセプトを見せていたが、攻撃時に怖さがない、米倉のようなチャンスメークを)
MF佐藤(健)   6.0△(もともとパス能力に定評があり、)
MF伊藤  6.0△(中央でボールを楽々繋ぐ、分厚い攻撃を生み出す原動力)
MF大塚   6.0△(トラップが光る、だがシュートの形をもっと作らなければ再びベンチか)
MF谷澤    5.5▲(米倉からのダイレクトパスへの対応力が魅力、もっと前線で待て)
MF田中   7.0☆(勝利の立役者、体のキレが戻り、チームを何度も救った)
FWナムスンウ    6.0△(もう1点取っていれば文句なしだが、ゴールゲッターとしての素養はまだ未知数)

交代
MF佐藤(勇) 5.5▲(伊藤大介の活躍を見て発奮したようだ)
DF大岩 
DF山口(慶)




2013年6月23日日曜日

伊藤大介&大塚翔平が今シーズンの残りを引っ張る? (第20節徳島ヴォルティス)

  選手のコンディションの関係もあったかもしれませんが、いよいよ痺れを切らした鈴木監督はメンバーの変更に踏み切りました。レギュラー固定によるチームの成熟が思ったほど進まず、むしろレギュラーで出れている現状に満足してしまっていて力を発揮できない選手が多いような気がしていたので、この決断は当然のことだと思います。とくに伊藤選手と大塚選手はチームの中でも技術が高いプレーヤーだと思うので、この2人が同時にスタメンに入った今回のジェフは、前半からパスワークで徳島を圧倒する展開で、どこか去年のチームを見ているようでした(去年の徳島戦は2戦とも圧勝でしたね)。もしかしたら鈴木監督もそのイメージでメンバーを組んだのかもしれません。

  それでもどういうわけか、後半には受け身に周り始め、前半がウソのような劣勢になりました。しかも高橋選手が競り負けて同点ゴールを許すと、一気に勝利が遠のいたような気分でマズいと感じました。しかい予想外にあっさりと伊藤選手が勝ち越しゴールを奪い勝利できました。伊藤選手は去年に兵働選手が加入してから出番を失ってしまいました。小柄な選手が中盤に多くて使いづらい印象があるようですが、鹿島の柴崎選手のようなプレーヤーがジェフには必要だと思うので、そのイメージに一番近い伊藤選手には期待したいですね。伊藤選手も大塚選手も大胆に米倉選手に合わせてロングパスを送っていくので、その点では田中選手や佐藤勇人選手よりも優れている気がします。

  開幕以来のジェフの中盤はどちらかというと、やや古典的で短いパスを多用して数的優位でボールを支配して、スピードのあるサイドのプレーヤーを使うスタイルだったのですが、これが相手チームにもだいぶ研究されていて、得点力が落ちて失速しつつありました。伊藤選手と大塚選手はシュートへの意識も非常に高くて、谷澤・田中・佐藤(勇)の「横パス」大好きトリオとよりも相手にとっては守りにくいと思います。もちろん「ドリブル」の谷澤選手や「裏へ抜けるスピード」の田中選手と「カウンターの鬼」の佐藤(勇)選手とそれぞれレギュラーで出ている理由と言うべき特技があるのですが、その特技がいまいちチームの戦術「ヨネ=ケン」にフィットしていない様子です。


徳島ヴォルティス1−2ジェフ千葉  得点者 兵働・伊藤

スタメン
GK岡本 6.5☆(最近の酷い結果を受けて今日はかなり期するものがあったのでは・・・)
DF米倉 6.5△(前半の早い段階で大塚へ完璧なお膳立てで、早くもチームリーダーの風格)
DF竹内   6.0△(伊藤大介の復活でセットプレーが熱い?2年前のホットラインに期待したいが・・・)
DF山口(智)    5.5▲(ビルドアップで存在感も、守備のミスがまだまだ目立つのでコンディションがいまいち?)
DF高橋    5.5△(ヨネと比べると迫力不足か。ガッツだけでなく、規格外のSBになって代表目指してほしい)
MF佐藤(健)   6.0△(前半は相手を完封する抜群のカバー。スタミナも付いてきて頼もしい。)
MF伊藤  6.0△(ちょっと地に足がついてないプレーもあるが、ヨネとの共闘でより高いレベルを目指せるはず)
MF大塚   5.5▲(ナムスンウに勝るとも劣らないほど上手い。キャラの被った大塚ナム2トップもイケそうだ)
MF谷澤    5.5▲(パスを受ける側になってさらに良さが出るはずだ。期待して待とう。)
MF兵働   6.0△(もっとゴールが取れそうなプレースタイルなので決定力がさらに上がるといいな。)
FWケンペス    5.0▲(調子は悪くなかったし、前半のチャンスで1本決めていれば・・・。)

交代
MFナムスンウ 5.0▲(意外と良さが発揮できないのが歯がゆい。足元で持たせれば谷澤級なのだが・・・)
MF田中 5.5▲(左サイドは不適格で右要員になったもよう。ジャイール並みにサブでも光るところも魅力。)
DFキムヒョヌン ー(安定のクローザーだが、そろそろ大きな出番がやってきそうな気が・・・)

2013年6月9日日曜日

米倉の進化こそがジェフの未来!?(第18節ヴィッセル神戸)

  2013年のJ2を英プレミアリーグになぞらえると、ガンバ大阪が「マンチェスター・ユナイティッド」でヴィッセル神戸が「マンチェスター・シティ」といったところでしょうか。大阪はかつて繊維工業の発達で「東洋のマンチェスター」と呼ばれた都市なので、ちょうどイメージがぴったりです。対して東京(ロンドン)の近郊のチームのジェフ千葉は「トッテナム」かな?(チェルシーではないな・・・)

  今節の相手は「マンC」ことヴィッセル神戸で、リーグ最強といえるフィジカルを誇る「マッチョな」チームです。スタメンは全員J1強豪でもレギュラークラスばかりで、助っ人外国人は質・量ともにJリーグ最強レベルと言えます(ガンバもジェフも遜色ないが・・・)。ただそこは所詮「マンC」ということで、戦術面での完成度が低く個人の力に依存している様子も見て取れます(失礼!)。前半はシュート0に押さえ込まれたジェフでしたが、観ていてなぜだか不思議と負ける気がしませんでした。神戸にセットプレーから先制を許した後も、後半逆転できるだろうと気楽に構えていました。

  そう感じた一番の理由が、神戸の戦い方に「強者の奢り」があるように思えたからです。J2で4年目になるジェフはほとんどの試合において、一応は「格上」と見做されることが多く、対戦相手は常にジェフを警戒して守備的に布陣してくるので、その戦術の前に幾度となく苦杯を飲まされてきました。しかし、中には柏レイソルやFC東京のように「強者の戦い」を仕掛けてくるチームとの対戦もありました。意外なことに、シーズン通しての成績は多きく差は付けられたものの、柏にもFC東京にもJ2での直接対決では決して負け越してはいないのです。J2の舞台で格上と当たるときのジェフは「異常なほどに」強いです。今期もガンバ大阪にも京都サンガにもアウェイ戦で果敢に攻撃を仕掛けて、撃ち合いの末、引き分けを演じています。残る神戸・ガンバ・京都とのホームゲームでも「強豪キラー」ぶりを見せてくれると思います。

  ヴィッセルもジェフも奪ったボールを特に出しどころがない時は、ショートパスからの攻め上がりを選択する傾向にあります。ジェフはこれまで幾度となく、そのパスを中盤でカットされての失点に泣かされてきました。今年に入ってからは特に多いように感じます。このゲームでのジェフの2得点はヴィッセルが冒したミスに逆に付け込む形になりました。「人の振り見て我が振り直せ」ではありませんが、ジェフにしろヴィッセルにしろ、中盤のボールの回しかたが「古い」気がします。パススピードや精度よりも、選手の距離感ばかりを気にしている様子です。そんな単調なパス交換の応酬で試合が進むなか、相手の守備陣を切り裂いた、米倉のクロスとロングパスはとても鮮やかでした(トッテナムのベイルのようでした。移籍はしないでね!!)。

ヴィッセル神戸2−2ジェフ千葉  得点者 ケンペス2

スタメン
GK岡本 5.5△(セーブというよりゴールポストに守られた感じが・・・)
DF米倉 7.0☆(J2アシストトップは伊達ではない、さらなる進化を見せて代表の右サイドを奪え!)
DF竹内   5.5△(カバーリングが冴えていたが、失点0にしないとなかなか喜べないです)
DF山口(智)    5.0▲(神戸のフィジカルに経験で対抗してほしかったが・・・)
DF高橋    6.0△(米倉の活躍の影にかくれたが、逆サイドを駆け上がって攻撃の左右バランスを保った)
MF佐藤(健)   5.5△(前節はこの人の不在が全てだったのかもしれない、今や守備陣で信頼感抜群だ)
MF佐藤(勇)   5.0▲(強敵相手に強さを発揮するタイプなので、ゴールまで期待したが)
MF田中(佑)   5.5△(囲まれると良さが出ないが、抜け出すプレーは光る、あとはケンペス級の決定力があれば)
MF谷澤    5.0▲(そろそろプレースタイルの変化が必要か、最前線にいれば相手もビビるはずだが・・・)
MF兵働   5.0▲(決してプレーの質は悪くないが、もっと決定的な仕事を!背中の10番が泣いている)
FWケンペス    6.5△(「格下専用機」ではないことを証明した。来月のガンバ戦でもぶちかまそう!)

交代
MFナムスンウ 5.0▲(勝負強さはまだまだプロ経験が浅いので仕方ないが、素質十分なので早く覚醒を!)
MF伊藤 5.0▲(ジェフの中盤を変革させるだけのスキルがある筈、レギュラー奪え!)
DFキムヒョヌン 5.0▲(神戸のイグァンソンのような強さが頼もしい、そろそろCBでスタメンか?)